皮膚の病気 - このカテゴリーに関連するニュース・情報

下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。

2011-09-23

ソース（記事原文）：ガルフニュース

皮膚のトラブルに賢い解決策

特定の美肌に関するトラブルは突発的に何度となく現れるものだが、解決することは可能である。皮膚科医リリアン・カーン(Lillian Khan)医師が、一般的なトラブルへの対処法を伝授する。

ガルフニュース（2011年9月23日）― キャロライナ・スザ(Carolina D'Souza)著

一部の美肌トラブルには四季を通して継続するものがある。質問されることの多い顔や体に関するトラブルは、ニキビ、しみ、稗粒腫、黒ニキビ(黒色面皰)、毛穴の開きである。ポンズ・アラビア(Pond's Arabia)社に属する皮膚科医であるリリアン・カーン氏によれば、これらの症状は、いくつかの指針に従って対処できるという。カナダのマギル大学で訓練を受け、サウジアラビアのシルキー・イメージ・クリニック(Silky Image Clinic)に勤めるカーン医師が、いくつかの一般的質問に対し、OTC薬(処方箋なしで店頭で買える医薬品)をはじめとして医師の立場で助言しながら回答する。

目の周囲のくすみがある人に希望は持てるのか？

目の周囲のくすみは、複数の要因によるもので、なかでも遺伝による場合は、一般に治療するのがより困難です。睡眠不足や粗悪なダイエットなどの生活習慣の要因によって生じたものの場合は、自分の日常的習慣を変えることによって簡単に治せます。長時間の就業、特にコンピュータを使用している場合は、目の下にくまができる場合もあります。

美しさを保つには十分な睡眠時間をとることと、健康的な食事に切り替えることから始めましょう。

色素沈着または肌にムラが生じる原因とは？

中東のような太陽が照りつける場所で、ムラになった肌をよく見かけます。外出前に、最低でもSPF15の良質な日焼け止めを用いることが最も重要です。

肌のムラは、口の周りなど特定の部位に生じることが多く、特に乾燥や湿疹を生じやすい敏感な皮膚の人でその傾向が強くみられます。色素沈着は、刺激が強い歯磨き粉に皮膚が反応した可能性があります。歯磨きをしている間、口の周りに焼け付くような感覚があるか、唇の周りに痒みがある場合には、皮膚が乾燥しすぎているのかもしれません。皮膚科医に相談するのがいいと思われます。

膝や肘などの一部で、そのほかの体の部位よりわずかにくすみが見られるのは普通であることを覚えておきましょう。

OTCクリームはムラを均等にするのに役立つ？

太陽光線によって色素沈着が悪化すると美白クリームでは効果がないため、まず日焼け止めで肌を保護します。可能な限り露出部位をカバーします。

肌を明るくしムラを軽減するのに役立つOTC美白製品は数多くあります。成分にナイアシンアミド(水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つ)を含むものを探しましょう。これは、メラニンの分布をコントロールすることにより肌を明るくすることが臨床上証明されています。ポンズ社のフローレス・ホワイト・ビジブリー・ライトニング・デイ・クリーム(Flawless White Visibly Lightening Day Cream)には、SPF15のほかナイアシンアミドを含有するVAO-B3複合体も入っています。ケミカルピーリングやクリスタルピーリング、またはレーザー治療などの専門的な処置を選択することもできます。これにより美白クリームの効果が高まることがよくあります。ただし、専門家と相談してから行うべきです。

美顔術に関しての指針とは？

ルール１：自分が抱える肌のトラブルをターゲットとし、かつ自分の肌のタイプに適した美顔術を選択すること。私の患者の場合、一般に美白、若返り法、またはアンチエイジングの美顔術を選択しています。各タイプの美顔術には、特定の症状に役立つ要素があります。したがって、自分に合った美顔術を提案してくれる専門家に相談する必要があります。朝晩1日2回の規則正しいクレンジングを忘れないようにしましょう。

脂性肌の人がすべきことと、してはいけないこととは？

脂性肌の女性は、ざらざらした成分を含む洗顔剤を使って洗いすぎる傾向があることが分かっています。スキンケアの方法をもっと単純化しましょう。脂性肌用の不乾性(ノンドライング)クレンザーを使用し(1日2回以下)、光沢を抑えるためのつや消しクリームをTゾーンに使用しましょう。油性のスキンケア(肌の手入れ)用品や化粧品を使用しないことと、肌洗浄用化粧液の使用は1日1回までとすること。

一部の患者にはビタミンAをベースとしたクリームを勧めています。これは皮脂の生成を抑えるのに役立ちます。この場合もやはり、肌に合った薬用ビタミンAクリームを提案してくれる皮膚科医に相談してみましょう。

アンチエイジングのための日常スキンケアを開始するのに適した年齢とは？

早ければ20代でも開始するよう提案しています。レチノール(ビタミンA1)とビタミンEなどのアンチエイジングの成分を含有する良質の昼用・夜用クリームに加え、日焼けによる肌の傷みを予防するため日焼け止めを定期的に用いること。また、正しいスキンケアを提案してくれる専門家に肌のタイプを評価してもらいましょう。

ニキビを治すのが難しい理由とは？

ニキビは、薬をはじめとして気候やホルモンの変化に至るまで幅広い要因により悪化する慢性のトラブルです。最良の手順は、皮膚科医による詳細な評価を受け、原因を見つけ出し治療することです。自宅で、ニキビ肌用のスキンケアや美顔術を試すこともできます。アルファヒドロキシ酸(AHA)を含有する顔用クレンザーは、軽いニキビ、もしくは薬で抑えられるニキビに役立ちます。この症状にケミカルピーリングやレーザー治療を検討したいと望む人もいるかもしれません。

ニキビのできない(毛穴を詰まらせない)タイプ、つまりニキビ肌用の化粧品を必ず購入すること。

一部の美肌製品には金粒子が含まれると言われるがその効果は？

スキンケア製品に入っている金粒子は、ツヤを加えることで光沢や活気のない肌を治すのに役立ちます。複数のメーカーでは、クリームやパック、その他の美顔治療に金粒子を含めています。肌に金を用いたと言われるエジプトの女王クレオパトラによって普及された古代の治療法です。また、金は肌の弾力を取り戻すのにも効きます。

内方発育毛(あらゆる方向に生える毛)に対する最良の対処法とは？

レーザー脱毛治療が内方発育毛には理想的ですが、それを好まない場合は、AHAや、サリチル酸、またはグリコール酸の入ったスクラブ(剥離)ボディーソープを提案しています。毛が伸び始めたらすぐに柔らかい垢すりタオルを使ってみるのも有用だと思われます。擦る際に肌を傷めることのないよう配慮します。

稗粒腫や黒ニキビを治療するには？

医療用語で、稗粒腫や黒ニキビを面皰(めんぽう)と呼びます。通常は鼻の周囲や、頬、顎、額に生じます。治療に関していえば、3つの方法があります。

面皰分解剤(comedolytic)という表示のある石鹸や、ジェル状の洗浄剤、クリーム、洗浄用化粧液を購入するのが望ましいでしょう。これらの製品に含まれるAHA、グリコール酸、サリチル酸のような活性成分は、稗粒腫や黒ニキビの形成を止める働きをします。

処方可能な膏薬療法で最も有効なのは、ビタミンA誘導体を含有しているもので、稗粒腫や黒ニキビを予防したり除去したりするのに役立ちます。中東では、アダパレン、トレチノイン、アゼライン酸、または過酸化ベンゾイルを含有する製品を、皮膚科医が処方する場合があります。

メディカルスパで治療を試してみるのもいいかもしれません。一部具体例として、稗粒腫や黒ニキビを抽出するメディカルスパ美顔術や、ピーリング剤としてサリチル酸・AHA・トリクロロ酢酸(TCA)を用いた専門家によるピーリングの処置などがあります。

美白は顔面の毛に有害か？剛毛になる？

美白剤の成分に対しアレルギーを持っていなければ害はありません。美白剤をあまりに長く塗布しておくと、発赤、かぶれ、水疱ができる場合もあります。評判の良いメーカーであることを確認しましょう。使用説明書を読むことと、推奨される皮膚のパッチテスト(皮膚反応を調べる検査)を特に初回使用の場合には忘れず行いましょう。

長期的影響に関しては、顔面の毛が硬くなるようなことはありません。実際のところ、定期的な美白によって永久脱毛が生じる可能性があります。

毛穴の開きは治療できる？

可能です。複数の治療選択肢がありますが、レチノール(ポンズのエイジ・ミラクル系クリームなど)や、AHAまたはビタミンCの入ったOTCクリームを最初に試してみましょう。週に1～2回自宅でスクラブ洗顔して毛穴を洗浄し、皮膚細胞の若返りを促進します。定期的に行えば毛穴が縮小します。皮膚科医にA誘導体の入った強力な外用クリームを処方してもらったり、微小皮膚切除術またはケミカルピーリングなどの選択肢を提案してもらったりすることもできます。