シャルトップA は、異なる働きをする3つの成分を配合することで、効果的な脱毛抑制と発毛を促進する男性型脱毛症(AGA)の治療薬です。
男性型脱毛症は、強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の影響で毛髪の生え変わりのサイクルが短くなり、充分に成長する前に抜けてしまう状態です。
男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変えるのは5αリダクターゼと呼ばれる変換酵素です。この5αリダクターゼには1型と2型の2種類があり、このうち2型がジヒドロテストステロン全体の60-70%を生産しており、残りは1型が関わっているため、男性型脱毛症を完全に抑えるためにはこの両方の働きを抑制することが必要だと言われています。
『プロペシア』などの有効成分であるフィナステリドは2型への有効性が認められており、またデュタステライドは1、2型の両方に対して有効性が認められていますが、その効果が大きい反面で重篤な副作用が問題とされていました。
シャルトップA に含まれるアゼライン酸は、主に1型5αリダクターゼに対して抑制作用を示す成分で、本来は小麦、ライ麦、大麦などの穀物に一般に含まれる天然物質です。そのため副作用の心配が極端に少なく、従来の男性型脱毛症の治療薬ではほとんど効果のなかった、額の生え際から横一線で前髪が後退するタイプの男性型脱毛症にも効果を示すのが特長です。
このアゼライン酸以外にもシャルトップA には、男性型脱毛症の治療薬として米国食品医薬品局(FDA)で承認されているミノキシジルが配合されています。発毛・育毛効果を発揮する機序はまだ詳しくは解明されていませんが、この薬が本来持つ血行促進や改善作用が毛根を刺激して栄養を与えるためという説や、ミノキシジルのたんぱく合成促進作用が休止期の毛包を初期成長期に移行させる効果があるため、という説などがあります。
ところがミノキシジル使用による新たな発毛は、毛が細くて色が薄いことが多く、また頭頂部には効果が認められる一方で、生え際には効果がほとんどないとされています。
このミノキシジルの発毛効果を高めると言われている成分のひとつが、ビタミンAの誘導体であるトレチノイン(レチノ酸)です。一般的には皮膚の新陳代謝を早める作用を持つことから、主にニキビ、シミ、シワなどを改善する目的で使用されています。頭皮から浸透したトレチノインは頭皮の新陳代謝を活発にする以外に、血流促進作用により毛根を刺激し、毛穴への皮脂の目詰まりが起こしにくくするなどの働きにより、ミノキシジルの吸収を約3倍高めるとの報告があります。
これら3剤が相互に作用することにより、シャルトップA は男性型脱毛症に対して優れた効果を発揮し、より高い発毛・育毛効果が期待できます。