コアサチン非ステロイド性クリーム(糖尿病性足潰瘍支持療法用)30gは、通常の創傷治療と併用することで、皮膚が持つ自然の回復力を引き出し、糖尿病による足潰瘍の症状を改善する支持療法用クリームです。ステロイドや活性成分を一切含んでおらず、ほかの薬剤との併用による注意も報告されていないため、安心して毎日使用できるのが特長です。
食べ物や飲み物が消化されると、エネルギー源であるブドウ糖が体内でつくられ、インスリンと呼ばれるホルモンがこのブドウ糖の量をコントロールして食後の血糖の上昇を抑制し、筋肉や臓器にエネルギーを送っています。 しかし何らかの原因によりインスリンが不足したり働きが弱くなると、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれなくなるために血液中の血糖値濃度(血糖値)が上昇し、全身のエネルギーが不足します。このようして起こる病気が糖尿病です。のどの渇き、体重減少、視力異常、倦怠感、尿の量・回数の増多、立ちくらみなどの症状が現われ、またこのような代謝機能の異常な状態が長期間続くと体内の血管が詰まり、眼、腎臓、神経などに障害が起こる「糖尿病性合併症」を引き起こすこともあります。
合併症が起こる代表的な部位のひとつに足があります。糖尿病にかかると手足の指先などの末梢神経が障害されることが多く、痛みや熱さなどの感覚が鈍くなるために、靴ずれや深爪、水虫などで小さな傷ができても気付かないことがあります。また糖尿病による血糖コントロール不良は免疫力を低下させ、細菌やウイルスによる感染症が起こりやすくなるだけでなく治癒能力も低下させるため、このような小さな傷から細菌が入り込んで感染症が起こると、びらん、潰瘍に続き、最悪の場合は壊疽(えそ)にまで進展して、足や指を切断しなければならない状況になることもあります。さらに長期間の高血糖状態は動脈硬化を引き起こして血流を悪化させ、細胞に充分な酸素が送れなくなる循環障害が発現しやすくなることも、足の病変に関係しています。
コアサチン非ステロイド性クリーム(糖尿病性足潰瘍支持療法用)30gは、人間が本来持っている自然治癒力の効果を高め、糖尿病による足潰瘍の症状を改善する支持療法クリームで、通常は足潰瘍の治療薬と併用します。
独自に開発した成分であるコアミラク-6は患部の表面に膜を形成し、皮膚の水分の過剰な蒸発を防いで潤いを保つことで、皮膚の自然治癒過程を促進します。さらにアラントイン、アロエヴェラエキス、シアバター、尿素、ミネラルオイル、ペパーミントオイル、ビタミンB6およびビタミンE、パンテノールなどの成分が、本来皮膚が持つ自然の保護機能を回復させて皮膚を健やかに保つほか、刺激が少ない消毒成分のグルコン酸クロルヘキシジンをはじめとする天然オイルが皮膚を消毒し、刺激物質、アレルゲン、微生物などが体内に侵入するのを妨げます。
足の病変を起こさないためには血糖コントロールはもちろんのこと、足の状態を毎日チェックする、足に傷をつけないように注意し、万一傷を見つけたらすぐに治療するなど、早期発見・早期治療が大切です。足のチェックでは、こむら返り、足裏の違和感(じゃりを踏んだ感じ)、足指のしびれなどにも注意するほか、爪の変形・変色、たこ、水虫、靴擦れ、発赤、乾燥の有無なども重要です。特に水虫やちょっとした靴擦れなどの小さな傷が感染症を招くため、どんな些細であっても医師の診断を受けることが足潰瘍、しいては壊疽への進展を予防することになります。