スキノレンの有効成分アゼライン酸は、小麦などの穀物に含まれる天然物質の飽和ジカルボン酸の事で、ニキビに潜む菌を殺菌・静菌し、ニキビの元になるコメドの発生を抑えて、肌の炎症を抑えます。
基本的にスキノレンは症状の軽いニキビ治療に適しているほか、色素沈着を起こしているニキビにも有効です。特に肌への刺激が強い薬の使用は避けたいという方にスキノレンはおすすめです。
スキノレンはニキビの治療薬ですが、近頃では脱毛症にも効果がある事が分かり、抜け毛の治療にも使われるようになっています。
アゼライン酸には脱毛を妨げる抗アンドロゲン(男性ホルモンの1種)効果があり、抜け毛の元になるジヒドロテストステロン(強力な脱毛作用を持つ活性型男性ホルモン)の活動を阻止する作用があると報告されています。
髪が薄く抜け毛が多い人は皮脂の分泌が多く、この皮脂がジヒドロテストステロンと結びつくと抜け毛の元になりますが、アゼライン酸は毛穴の中の菌の発育を遅らせる可能性があるといわれています。 プロペシアなどフィナステリド系の薬があまり効かない、額の生え際からの脱毛症にも効果があるという実験結果が報告され、 人気が出てきています。