【警告】
・パラセタモールにより重篤な肝障害が発現するおそれがあることに留意し、1日総量1500mgを超す高用量で長期服用する場合には、定期的に肝機能などを確認するなど慎重に服用してください。
・パラセタモールとアセトアミノフェンを含むほかの薬剤(一般量医薬品を含む)との併用により、パラセタモールの過量服用による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから、これらの薬剤との併用を避けてください。
【禁忌】
・ビーチャムス・ホットレモン・パウダーの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・現在または過去2週間以内にモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)を服用した人
・パラセタモールを含有薬剤、鼻づまり薬、風邪薬などを服用中の人
【慎重服用】
・アルコール多量常飲者: 肝障害があらわれやすくなります。
・絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏、脱水症状のある人: 肝障害があらわれやすくなります。
・肝障害またはその既往歴のある人: 肝障害が悪化するおそれがあります。
・消化性潰瘍の既往歴のある人: 消化性潰瘍の再発を促すおそれがあります。
・血液の異常またはその既往歴のある人: 血液障害を起こすおそれがあります。
・出血傾向のある人: 血漿眼機能異常が起こることがあります。
・腎障害またはその既往歴のある人: 腎機能が悪化するおそれがあります。
・心機能異常のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・過敏症の既往歴のある人
・気管支喘息のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・高血圧治療薬(β-遮断薬など)を服用中の人
・抗うつ剤(三環系抗うつ剤など)を服用中の人
・心臓病治療薬(ジゴキシンなど)を服用中の人
・糖尿病の人
・甲状腺機能亢進症の人
・閉塞隅角緑内障の人
・褐色細胞腫の人
・前立腺肥大症の人
・血管閉塞性疾患(レイノー現象など)の人
・グルタチオン減少状態(敗血症など)の人
・交感神経様作用薬(鼻炎薬、食欲抑制剤、アンフェタミン様精神刺激薬など)を服用中の人
・高齢者: 副作用があらわれやすいので、少量から服用を開始するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
・小児など:低出生体重児、新生児および3ヵ月未満の乳児に対する使用経験が少なく、安全性は確立していません。
【重要な基本的注意】
・解熱鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意してください。
・急性疾患に対しパラセタモールを使用する場合には、以下の事項を考慮してください。
1)発熱、疼痛の程度を考慮して服用してください。
2)原則として同一の薬剤の長期服用を避けてください。
3)原因療法があればそれを行なってください。
・過度の体温下降、虚脱、四肢冷却などが現われることがあるので、特に高熱を伴う高齢者および小児などまたは消耗性疾患の人においては、服用後の状態に充分注意してください。
・高齢者および小児などには副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に服用してください。
・感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染症を合併している人に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を充分に行ない慎重に服用してください。
・ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされています。
・パラセタモールの高用量服用により副作用として腹痛・下痢がみられることがあります。パラセタモールにおいても同様の副作用があらわれるおそれがあり、上気道炎などに伴う消化器症状と区別できないおそれがあるので、観察を充分に行ない慎重に服用してください。
・重篤な肝障害が発現するおそれがあるので、注意してください。1日総量1500mgを超す高用量で長期服用する場合には定期的に肝機能検査を行ない、状態を充分に観察してください。高用量でなくても長期服用場合にあっては定期的に肝機能検査を行なうことが望ましいとされています。また高用量で服用する場合などは特に状態を充分に観察するとともに、異常が認められた場合には、減量、休薬などの適切な措置を講じてください。
・慢性疾患(変形性関節症など)に対してパラセタモールを使用する場合には、薬物療法以外の療法も考慮してください。
【その他の注意】
・類似化合物(フェナセチン)の長期服用により、関節性腎炎、血色素異常を起こすことがあります。
・腎盂およびぼうこう腫瘍の人を調査したところ、類似化合物(フェナセチン)製剤を長期・大量に使用(例:総服用量1.5-2.7kg、服用期間4-30年)していた人に多いとの報告があります。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間服用している女性において、一時的な避妊が認められたとの報告があります。
【高齢者】
高齢者では副作用があらわれやすいので、少量から服用を開始するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
【妊婦、産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
・妊娠後期の人は服用により胎児に動脈管収縮を起こすことがあります。
【小児など】
低出生体重児、新生児および3ヵ月未満の乳児に対する使用経験が少なく、安全性は確立していません。また6歳未満の服用は推奨されていません。