ユークロマは、有効成分ハイドロキノン4%の外用剤(クリーム)です。
ユークロマの有効成分であるハイドロキノンはもともと工業用途で使用されていた成分で、写真の現像、酸化防止減量、農薬減量などに使われていました。しかし、漂白作用が強力であることから、安全性などを確認した上で美白剤として用いられるようになりました。
現在では多くの皮膚科などでシミ・シワの改善のために選択されています。また医薬部外品・化粧品としても販売され、入手が可能ですが、例えば日本の化粧品メーカーから発売されているハイドロキノン3%、5gの商品で3,000円強ととても高価になっています。
基本的に高濃度であるほうが効果は期待できますが、安全性などの問題もあり、化粧品などではあまり高濃度の商品は無いようです。
ユークロマを使用してから一定期間がたつと、多くの場合、塗布した部分が赤く(赤茶)変化して、かさぶたが落ちるようにしみやくすみが剥がれ落ちます。
ユークロマの有効成分であるハイドロキノンにはシミ・シワの原因であるメラニンを消失させたり、生成を抑制する効果がありますが、これはメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを抑制する効果があるためです。
さらに、メラノサイトと呼ばれるメラニン色素を生成する細胞そのものの数を減らす効果があり、メラニン色素の生成を強力に抑制します。
ハイドロキノンの漂白効果は、トレチノインと呼ばれるビタミンAの一種と併用することで、格段に高まると言われており、併用療法などが確立しています。少し割高になりますが、、あらかじめトレチノインも配合したユークロマ プラス、メラノーム–HCなどの薬剤も発売されています。