メラケアは、シミ、肝斑、ソバカス、老人性色素斑をはじめ、メラニン色素の沈着を徐々に白くするためのクリームです。
メラニンは皮膚が紫外線に当たると生成される色素で、紫外線を吸収、散乱する機能を持つため、強い紫外線に当たったときの皮膚の炎症を防いだり、正常な細胞を紫外線から守るように働きます。
皮膚は表皮のいちばん深い部分である基底層で表皮細胞が生まれ、28日周期で古くなった角質がはがれ落ちます。そのため、約1ヵ月で日焼けした肌は白く戻りますが、さまざまな原因によりこのサイクルが乱れると、基底層に沈着したメラニン色素を外に押し出すことができなくなります。これがシミです。
シミのうち、遺伝的素因によってほほや鼻を中心に現われる斑点をソバカス、また加齢とともに現われるものを老人性色素斑と言います。
肝斑は頬骨や目じりの下をはじめ、額、口の周囲あたりに左右対称に現われます。一般にはシミとして扱われることが多いようですが、肝斑自体は輪郭がはっきりしていないために、シミというよりは黒ずみというような感じで出現します。妊娠や経口避妊薬が発症を促進し、症状を悪化させることから、女性ホルモンとの関係性が示唆されているほか、過度なマッサージなどの物理的な刺激、ストレスによるホルモンバランスのくずれなども関係していると考えられています。
メラケアは、3種類の有効成分の働きで、これらのシミなどを目立たなくさせる作用を持つ薬用クリームです。
ひとつめの有効成分であるハイドロキノンは、メラニン色素を生成する酵素であるチロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素を作るメラノサイトという細胞の数を減らす働きがあるため、肌の漂白剤とも呼ばれている強力な美白成分です。同様の効果を持つビタミンC誘導体やアルブチン、油溶性甘草エキスなどよりもさらに強いメラニン抑制作用があり、美白効果はアルブチンの100倍とも言われているほか、既にできたシミを薄くする作用も持ち合わせています。
またもうひとつの有効成分のトレチノインは、ハイドロキノンが持つ皮膚の漂白効果をより高めるとされている成分です。
トレチノインは、表皮角化細胞の増殖を促進するとともに角質を薄くし、はがれやすくする作用があるため、ニキビの治療によく使用されている成分です。通常の約2倍の速さで皮膚の再生を促して表皮細胞を活発に増殖させ、古い角質と一緒にはがれ落ちることでシミを目立たなくし、またシワを薄くする効果も期待されています。 その効果は比較的強く、塗布後数日以内に皮膚が乾燥して角質がボロボロとはがれ落ち、皮膚に赤みやかゆみ、刺激感を感じることもあります。しかし、これらは副作用ではなく好転反応です。
シミの原因となるメラニン抑制作用および、皮膚の生まれ変わりを促進する作用に加え、これらの成分によって起こりうる皮膚の炎症を抑える働きを持つ副腎皮質ホルモンであるモメタゾンを配合したことで、メラケアはより効率的、かつ安心してシミの症状を改善することができます。