メラノーム-HC 15gmは、ユークロマプラスのジェネリックです。
メラノーム-HCは、ハイドロキノン2%・トレチノイン0.025%・ヒドロコルチゾン1%を配合した美白効果のある外用剤(クリーム)です。
メラノーム-HCを使い始めると、数日程度で皮膚表面において角質の剥離が始まります。
古い角質が新しいものに生まれ変わっているため、塗布した部分が赤く(赤茶)変化したり、肌がぼろぼろと落ちていく感覚になり、かさぶたが剥がれ落ちていくような状態になります。このようにして、メラノーム–HCは新陳代謝を高め、皮膚の入れ替えを行なうことによって、強力にシミやシワを取り除きます。
*ハイドロキノン*
メラノーム-HCの有効成分であるハイドロキノンはもともと工業用途で使用されていた成分で、写真の現像、酸化防止減量、農薬減量などに使われていました。しかし、漂白作用が強力であることから、安全性などを確認した上で美白剤として用いられるようになりました。
現在では多くの皮膚科などでシミ・シワの改善のために選択されています。また医薬部外品・化粧品としても販売され、入手が可能ですが、例えば日本の化粧品メーカーから発売されているハイドロキノン3%、5gの商品で3,000円強ととても高価になっています。
基本的に高濃度であるほうが効果は期待できますが、安全性などの問題もあり、化粧品などではあまり高濃度の商品は販売されていません。
メラノーム -HCの有効成分であるハイドロキノンにはシミ・シワの原因であるメラニンを消失させたり、生成を抑制する効果がありますが、これはメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを抑制する効果があるためです。
さらに、メラノサイトと呼ばれるメラニン色素を生成する細胞そのものの数を減らすと言う効果があり、メラニン色素の生成を強力に抑制します。
*トレチノイン*
ハイドロキノンの漂白効果は、トレチノインと呼ばれるビタミンAの一種と併用することで、格段に高まると言われており、併用療法などが確立しています。
このメラノーム HCに含まれているトレチノインは、ビタミンAの誘導体(活性化した状態)で、ビタミンAそのものと比較すると、約100倍の効果を持っているといわれています。
メラノーム-HCの有効成分の一つであるトレチノインは元来、皮膚科におけるニキビ跡の治療目的に使用されていましたが、肌へのピーリング効果に着目され、シミ・シワなどの改善用途に使用されるようになりました。
*ヒドロコルチゾン*
これらの成分に、炎症・アレルギーをおさえるステロイド成分・ヒドロコルチゾンを配合したのが、メラノーム-HCです。