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2011-10-22

ソース（記事原文）：アデレード・ナウ

成人期のニキビ撃退

アデレード・ナウ（2011年10月22日）― スザンヌ・ワングマン(Suzanne Wangmann)著、ナショナル・フィーチャーズ(National Features)

時折発生するニキビから多数のニキビに至るまで、美を損なうトラブルは解決可能である。

誰にでもニキビに悩まされた経験はあるもので、ニキビができたのはチョコバーのせいではないかと自問自答してみたり、洗顔方法が悪いのではないかと自問自答してみたりする。一方、なぜ「10代」の悩みに今も四苦八苦するのか疑問を抱くことが多い。

事の真相は、成人にもニキビは出るということである。通常、30歳過ぎの女性に生じる。多くの女性は一度もニキビが出たことがないかもしれないが、突如として首や顔面下部のしつこいニキビに見舞われる。

食事面や衛生面が一因となるが、全てのニキビはアンドロゲンという性ホルモンによって起こる。皮膚の死細胞が毛穴に蓄積するという遺伝的素因によって生じるニキビもある。

これらの死細胞は、穴を塞ぐ栓のように作用するので、オイルが油腺から毛穴へ移動し表層から出て皮膚を潤わす代わりに、オイルを詰まらせてしまう。

プロピオニバクテリウム細菌がこのオイルを好むことから、毛穴に感染し、ニキビができる(黒ニキビ[黒色面皰]と稗粒腫[白色面皰]は、この細菌にまだ攻撃されていないもので、いずれニキビになる可能性がある)。ホルモンは、毛穴を敏感にし、炎症や腫れを起きやすくするので、毛穴が詰まりやすくなる。

成人期のニキビは嚢腫性のもので皮下に塊が形成される。これらの嚢腫性ニキビはひどく瘢痕化することがあるので、最初に見つけた時点で、かかりつけ医を受診すること。石鹸は表面上のオイルしか除去しないので使わないこと。油性肌ならモイスチャークリームは使用しない。

<< かかりつけ医の治療

店頭販売されている一般用医薬品による治療(3～4ヵ月間試した後)で効果が得られなければ、かかりつけ医を受診する。ニキビの主な原因(ホルモン、毛穴の詰まり、プロピオニバクテリウム感染)をターゲットとする様々な処方薬を医師が提案してくれる。

通常、ニキビに対しては避妊ピルや抗生物質などの内服薬が処方される。皮膚科医フィリップ・アルテミス(Phillip Artemi)氏は、抗生物質は外用薬を用いることもできるが、抗生物質の内服薬と外用薬を同時に使用すると、同じ治療を倍加することになるので行わないよう注意を喚起している。

外用薬は毛穴の詰まりを治療するのに用いられる。サリチル酸または過酸化ベンゾイルを試してみるのもよい。もしくは、かかりつけ医がトレチノインなどのピーリング剤を処方してくれることもある。3ヵ月後に効果がみられなければ、皮膚科医を受診すること。

<< 皮膚科医の治療

皮膚科医はかかりつけ医と同じ薬を提案するかもしれないが、皮膚科医のほうが皮膚症状を診ることに関して経験が豊富である。アルテミス氏によれば、大事なのは薬を正しく併用することであるという。ニキビが嚢腫や瘢痕である場合、イソトレチノインが処方されると考えられる。

<< ニキビに対抗する手段：

+ サリチル酸：局所的に塗布する抗炎症薬である。ニキビ周囲の炎症した皮膚を治療するため、様々な一般用医薬品に使われている。

+ 過酸化ベンゾイル：ベータヒドロキシ酸であり、皮膚のオイル層に浸透し、毛穴の詰まりを解消して、細菌を殺傷する。低濃度(1～4%)で開始し、時間経過とともに少しずつ高濃度にする。一般用医薬薬と処方薬が利用可能である。

+ 避妊ピル：毛穴の炎症の原因となる性ホルモン作用を打ち消す。

+ 抗生物質：テトラサイクリンとミノサイクリンの2種類が用いられる。両剤とも日焼けしやすくなるが、とりわけミノサイクリンで注意が必要である。

+ トレチノイン：毛穴をすっきりさせるビタミンA誘導体クリームである。同剤は出生時欠損との関連がみられるので、女性は同剤服用中に避妊薬を飲むようにするか、性交を避けること。同剤は皮膚を日光過敏にさせるものだが、その副作用について理解していれば安全である。かかりつけ医と皮膚科医によって処方してもらえる。

+ イソトレチノイン：商品名ロアキュテイン(ROACCUTANE)として知られる。このビタミンA誘導体は毛穴にオイルが生じるのを防ぐ内服薬である。重篤な嚢腫性ニキビに使用できる一方、皮膚を乾燥させたり過敏にさせたりする。同剤は出生時欠損との関連がみられるので、服用中は妊娠しないようにする。治療成功率は約80%だが、ニキビを永久に排除できるわけではない。同剤は皮膚科医によってのみ処方されるものである。