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2011-04-21
くすり屋さんオリジナル記事
ヨード(ヨウ素)を摂り過ぎると体に良くない?
人間の体が必要とするヨード(ヨウ素)の量は、通常1日当たり0.05~0.15mgとごく微量です。
私たちがよく口にする食品に含まれるヨードの量で、圧倒的に多いのが昆布(1gあたり2~4mg)、次にひじき(1gあたり0.2~0.4mg)、ワカメ・海苔・寒天(1gあたり0.1~0.2mg)となっています。
あまりにも多くのヨードを摂取すると、甲状腺ホルモンを低下させ甲状腺機能低下症などの病気を引き起こす危険がありますが、健康な人の体には、甲状腺ホルモンが低下しても自然に適応し甲状腺機能を回復させる力があります。
※甲状腺ホルモンに関係する薬に関しては下部「甲状腺ホルモンに関係する薬」を参照して下さい。
橋本病/バセドウ病の場合
ですが、橋本病患者は、こうした自然の適応力や回復力が低下し、永続的な甲状腺機能低下症になってしまうことがあります。ですので、ヨードを多く含む昆布やひじきなどの海藻類は控えることが望ましいとされています。
また、バセドウ病でもヨードの取りすぎは控えるべきだとされています。ただし、1日0.2~1.5mgの摂取なら問題ないとも考えられています。
※橋本病/バセドウ病が悪化する原因はヨード(ヨウ素)の摂り過ぎだけではなく、様々な原因があります。詳しくは本記事の下部「橋本病/バセドウ病悪化の原因」を参照してください。
妊婦の場合
妊婦が、昆布などに多量に含まれるヨード(ヨウ素)を取り過ぎると、新生児が胎内で甲状腺に障害を受ける可能性があると、熊本大学医学部付属病院小児科の西山宗六氏らが2004年12月に発表しています。
甲状腺に障害を受けた新生児は、すぐに何らかの症状が出ることは少ないのですが、その9割は甲状腺ホルモンを一生服用する必要が出てくるという事です。
ですので、ヨード(ヨウ素)の過剰摂取にならないよう気を付けることが必要です。
通常、意識的に海藻を取らなくても普段の食事からヨードの必要摂取量を満たすことができるので、意識しないと、過剰摂取になりやすいといえます。
厚生労働省が定める健常者のヨード摂取の上限は3mgです。
具体的には、昆布の佃煮を2~3枚(3~5g)や、とろろ昆布のすまし汁1杯(5g)で上限を超えてしまう恐れがあるので、それらを毎日食べたり、昆布入りのインスタントだし等を毎食続けて使ったりしないよう気を付ける必要があります。
また、市販のだし類やめんつゆ類、カップ麺、外食のうどん、味噌汁、鍋など、昆布エキスを含む食品は多いので、知らず知らずに多量のヨード(ヨウ素)を摂取していることも有り得ます。麺類のスープを飲みほさないなどの工夫をして気を付けることが出来るでしょう。
下記は、文中の※に関する注釈です。
※ 甲状腺ホルモンに関係する薬
甲状腺ホルモン不足になってしまう原因は、ヨードを多く含む海藻等の摂り過ぎだけではなく、慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症、先天性甲状腺機能低下症、甲状腺位置異常である異所性甲状腺腫、出産による一過性甲状腺機能低下、甲状腺病気治療など、様々です。
甲状腺の薬には、不足している甲状腺ホルモンを補う薬「甲状腺ホルモン剤」と、過剰になっている甲状腺ホルモンを正常にまで下げる薬「抗甲状腺薬」の2種類があります。
「甲状腺ホルモン剤」は、甲状腺機能低下症の治療に使われ、「抗甲状腺薬」は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療に使われます。
甲状腺ホルモン剤(不足している甲状腺ホルモンを補う薬)
上記2点はあすか製薬の「チラーヂンS」と同一成分
トリ・ロド・ティロニーナ(リオチロニンナトリウム)0.02mg
抗甲状腺薬(過剰になっている甲状腺ホルモンを正常にまで下げる薬)
日本甲状腺学会のHP上で甲状腺専門医施設が紹介されています。必ず専門医の診察を受けて最適な治療法(薬剤など)を確認してください。
※ 橋本病/バセドウ病悪化の原因?
橋本病やバセドウ病が悪化する要因として、ヨウ素のとりすぎ以外にも、ストレス、出産、花粉症、インターフェロン(薬物療法)、ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト(薬物療法)、「副腎皮質ステロイド剤の急な中止」などがあります。
また、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)を引き起こす薬剤には、リチウム、アミオダロン、ソマトロピン、インターフェロンαなどがあります。
参考文献
(1) 京都大学大学院医学研究科内科学講座_第2内科
(2) 熊本大学医学部付属病院
(3) i) すみれ病院 ii) すみれ甲状腺グループ
(4) 金沢大学 臨床薬物情報学研究室 平井佑季氏
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