【禁忌】
・新鮮な心筋梗塞のある人: 基礎代謝の亢進により心負荷が増大し、病態が悪化することがあります。
【慎重服用】
・狭心症、陳旧姓心筋梗塞、動脈硬化症、高血圧症などの重篤な心・血管系の障害のある人: 基礎代謝の亢進による心負荷により、病態が悪化するおそれがあるので、使用する場合には少量から開始し、通常より長期間をかけて増量し維持量は最少必要量としてください。
・副腎皮質機能不全、脳下垂体機能不全のある人: 副腎クリーゼを誘発し、ショックなどを起こすことがあるので、副腎皮質機能不全の改善(副腎皮質ホルモンの補充)を充分にはかってから使用してください。
・低出生体重児、早産児: 低出生体重児や早産児では、晩期循環不全を起こすことがあるので、児の状態を観察しながら使用してください。
・糖尿病の人: 血糖コントロールの条件が変わることがあるので、使用する際にはこの点に充分は医療してください。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・甲状腺機能低下症および粘液水腫の人は少量から使用を開始し、観察を充分に行ない漸次増量して維持量とすることが望ましいとされています。
【高齢者】
・高齢者では少量から服用を開始すると共に服用間隔を延長するなど、状態を観察しながら慎重に使用してください。
・一般に高齢者では生理機能が低下しており、ユトロキシグ200mcgを服用すると基礎代謝の亢進による心負荷により、狭心症などを来たすおそれがあります。
【小児など】
低出生体重児、早産児のうち、特に極低出生体重児や超早産児では、晩期循環不全を起こしやすく、また、ユトロキシグ200mcgの使用後早期に起こりやすいので、児の状態(血圧、尿量、血清ナトリウム値など)を観察しながら慎重に使用してください。