以下の場合、エフコーリン点鼻薬を絶対に使用しないでください。
・エフコーリン点鼻薬の成分に過敏症の既往歴のある人
●ナファゾリンとして
・2歳未満の乳幼児: エフコーリンの作用が強く現われ、ショックを起こすことがあります。
・MAO阻害剤を服用している人: 併用により急激な血圧上昇を起こすおそれがあります。
●ヒドロコルチゾンとして
・鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎の人: 穿孔部位の治癒の遅延および感染のおそれがあります。
・潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷のある人: 皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがあります。
以下の場合、使用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に使用してください。
・細菌、真菌、スピロヘータウイルス皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬、ケジラミなど)のある人: 感染症を悪化させるおそれがあります。
【慎重使用】
●ナファゾリンとして
・冠動脈疾患のある人: 冠動脈疾患を悪化させるおそれがあります。
・高血圧症の人: 血圧が上昇するおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症の人: エフコーリン点鼻薬に対する感受性が高まるおそれがあります。
・糖尿病の人: 血糖値が上昇するおそれがあります。
・交感神経作用薬による不眠、めまいなどの既往のある人: エフコーリン点鼻薬の作用が強く現われるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
●ナファゾリンとして
・連用または頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、または適切な休薬期間をおいて使用してください。
●ヒドロコルチゾンとして
・重篤な感染を伴う場合には使用しないでください。やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)などによる治療を行なうか、またはこれらとの併用を行なってください。
・連用に際しては、副作用の発現に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に使用してください。
・大量または長期にわたる広範囲の密封法(ODT)などの使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身的使用した場合と同様な症状が現われることがあります。
・症状の改善が見られない場合、または症状の悪化が見られる場合は使用を中止してください。
・症状改善後はできるだけ速やかに使用を中止してください。
【適用上の注意】
・眼科用として使用しないでください。
【その他の注意】
●ナファゾリンとして
・外国において類似化合物(塩酸キシロメタゾリン)による治療中、原因不明の突然死が報告されています。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
過量使用により、発汗、徐脈、昏睡などの全身作用が現れやすいので、小児などは使用しないことが望ましいとされています。また、やむを得ず使用する場合は、使用法を正しく使用し、経過の観察を充分に行なってください。