レボクイン250mgは、第一三共製薬から発売されている抗生物質(正確には合成抗菌製剤)クラビット(Cravit)のジェネリックで、これ以外にも様々な製薬会社からジェネリック薬が発売されています。
有効成分のレボフロキサシンは、ニューキノロン系抗菌剤として1993年に初めて発売され、長期にわたって使用されてきた実績があり、そのジェネリック医薬品は多数存在します。このレボクイン250mgもそのひとつです。
細菌やウイルス、真菌(カビ)などの病原性微生物が体内に入り込むと(感染症になると)、腫れや発赤、痛みや発熱などの症状を引き起こしますが、レボクイン250mgは特に細菌に対して有効な抗菌剤、抗生物質です。
レボクイン250mgの有効成分であるレボフロキサシンは、細菌の遺伝情報物質(DNA)の複製を妨げ、菌の増殖を防ぎ、最終的に菌を死滅させます。
また、このレボフロキサシンは細菌の増殖のみを阻害し生体に影響を与えないという性質を持っているため、旧来の抗菌剤に比べて副作用がかなり低く抑えられています。
レボクイン250mgの有効成分であるレボフロキサシンは性行為感染症(STD)から、細菌性の下痢などの症状に至るまで、かなりの広範囲に抗菌活性を有しています。
代表的なものとしてよく耳にするところでは、淋菌、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、ペスト菌、炭疽菌、ブドウ球菌属、腸球菌属、肺炎球菌があげられます。
そのほかにも、レンサ球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、コレラ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ブルセラ属、野兎病菌、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)などにも適応しています。
レボクイン250mgはこれらの菌の感染に伴う以下の症状の治療に使用されます。
サルモネラ腸炎、コレラ、細菌性赤痢、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス
淋菌性尿道炎、非淋菌性尿道炎、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎(急性症,慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、子宮付属器炎、子宮内感染、子宮頸管炎、バルトリン腺炎、胆のう炎、胆管炎
眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎、結膜炎、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎 、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、咽喉頭炎、急性気管支炎、扁桃炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎、気管支拡張症(感染時)、慢性呼吸器疾患の二次感染、肺炎
集簇性ざ瘡、毛嚢炎(膿疱性ざ瘡を含む)、せつ、せつ腫症、よう、伝染性膿痂疹、丹毒、蜂巣炎、リンパ管(節)炎、化膿性爪囲炎(ひょう疽を含む)、皮下膿瘍、汗腺炎、感染性粉瘤、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、外傷・熱傷・手術創などからの二次感染
炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、Q熱