以下の場合、トロピカシル・プラス点眼液5mlを絶対に使用しないでください。
・緑内障および狭隅角や前房が浅いなどの眼圧上昇の素因のある人: 急性閉塞隅角緑内障の発作を起こすおそれがあります。
・トロピカシル・プラス点眼液5mlの成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重使用】
・小児: 全身の副作用が起こりやすいので、観察を充分に行ない、慎重に使用してください。特に低出生体重児では徐脈、無呼吸などが起こるとの報告があるので、観察を充分に行ない、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、適切な処置を行なってください。なお、必要に応じてトロピカシル・プラス点眼液5mlを希釈して使用することが望ましいとされています。
・高血圧症の人: フェニレフリンの血圧上昇作用により症状が増悪するおそれがあります。
・動脈硬化症の人: フェニレフリンの血圧上昇作用により症状が増悪するおそれがあります。
・肝不全または心不全などの心臓疾患のある人: フェニレフリンのβ1作用による症状が増悪するおそれがあります。
・糖尿病の人: フェニレフリンの糖新生促進作用により症状が増悪するおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症の人: 甲状腺機能亢進症の人では心悸亢進、頻脈などの交感神経刺激症状がみられることがあり、トロピカシル・プラス点眼液5mlの使用により症状が増悪するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・低出生体重児の眼底検査実施において、徐脈、無呼吸などが起こるとの報告があるので、使用中は観察を充分に行ない、慎重に使用してください。
・散瞳または調節まひが起こるので、トロピカシル・プラス点眼液5ml使用中の人は散瞳または調節まひが回復するまで自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。またサングラスを着用するなど太陽光や強い光を直接見ないようにしてください。
【適用上の注意】
・点眼用にのみ使用してください。
・点眼に際しては原則として仰臥位をとり、眼を開いて結膜嚢内に点眼し、1-5分眼を閉じ、涙嚢部を圧迫させた後に眼を開いてください。
・薬液汚染防止のため、点眼のとき容器の先端が直接目に触れないように注意してください。
【その他の注意】
・液が変色したり、沈殿を生じたものを使用しないでください。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、使用による有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。