以下の場合、アロー・フルオキセチン分散錠20mgを絶対に服用しないでください。
・アロー・フルオキセチン分散錠20mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・MAOI’s(モノアミン酸化酵素阻害薬)を服用している人: MAOIとの併用またはMAOI服用中止後14日以内のアロー・フルオキセチン分散錠20mgの服用は絶対に避けてください。またアロー・フルオキセチン分散錠20mgの中止後少なくとも5週間はMAOI治療を行なわないでください。深刻な、または致死的なセロトニン症候群が報告されています。
アロー・フルオキセチン分散錠20mgを含む抗うつ剤の服用または早期治療終了後に、24歳未満の人で自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があります。服用については危険と利益を考慮してください。
主なうつ病エピソードは双極性障害と考えられていますが、一般的に抗うつ剤単剤による治療は、双極性障害のリスクのある人においては混合エピソード/そうエピソードを増加させる可能性があるとされています。
塩酸フルオキセチンの服用で、重篤で、皮膚、腎臓、肝臓、肺を含む発疹、アナフィラキシー様イベント、全身性進行性イベントの発生が報告されています。このような症状が現われた場合は、ただちに服用を中止してください。
発作の既往歴のある人は、充分に注意して服用してください。
特に高齢者、利尿薬治療をした人などにおいて、低ナトリウム血症が報告されています。
フルオキセチン治療をした糖尿病の人において低血糖が発症し、服用中止後に高血糖が進行したとの報告があります。フルオキセチンによる治療中または中止後は、インスリンや低血糖薬の量を調節してください。
SSRI'sによる斑状出血や紫斑などの皮膚異常出血や出血症状がごくまれに報告されています。出血障害の既往歴のある人やSSRI’sを服用している人で、特に経口抗凝血薬や血小板機能に影響をおよぼす薬(クロザピン、フェノチアジン、ほとんどの三環系抗うつ薬、アスピリン、NSAID’sなど)を服用している人では、出血のリスクが増加します。
妊娠中または妊娠している可能性のある人は、治療の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
乳汁中にアロー・フルオキセチン分散錠20mgの成分が移行することが確認されているため、授乳中の人が服用する場合は事前に医師に相談してください。
アロー・フルオキセチン分散錠20mgを服用中は、自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないようにしてください。
フルオキセチンは血漿たんぱくにしっかり結合するため、同じくたんぱく質にしっかり結合する別の薬を服用している人がアロー・フルオキセチン分散錠20mgを服用する場合は、その薬のたんぱく質濃度が変化することがあります。