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2013-04-05
ソース（記事原文）：7thスペース
特発性正常圧水頭症と考えられる患者の精神神経症状に対するメマンチン治療：症例報告
7thスペース（2013年4月5日）― 緒言：特発性正常圧水頭症の患者は、症状の「古典的」三主徴に加え、精神神経症状を呈することが多い。メマンチンは、アルツハイマー病やレビー小体型認知症の患者でみられる精神神経症状にプラスの効果があると報告されている。
我々は特発性正常圧水頭症と考えられる日本人患者に対し、メマンチン治療がその精神神経症状にプラスの効果をもたらせばと考え、この薬を投与した。 症例提示：80歳、右利きの日本人男性が、おそらく特発性正常圧水頭症であると診断された。患者には、本症の古典的三主徴に加えて精神神経症状がみられた。我々はこの患者をメマンチンで治療し、用量を増量したあと減量して、その後再び増量した。
ベースライン時、20mg/日に増量後、5mg/日に減量後、および15mg/日に再び増量した後、精神神経症状評価項目（Neuropsychiatric Inventory）を使用して患者の精神神経症状を評価した。同時に三主徴の評価も行い、神経心理学的検査も実施した。
加えて、Zarit 介護負担尺度（Zarit Caregiver Burden Interview）を使用して患者の介護者の心理的苦痛を評価した。
結論：メマンチンは、特発性正常圧水頭症の患者の精神神経症状にプラスの効果をもたらした。認知能力をはじめとする古典的三主徴はいずれも改善しなかったが、患者の介護者の心理的苦痛は改善した。
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