以下の場合、エビクサ10mgを絶対に服用しないでください。
・エビクサ10mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・てんかんまたはけいれんの既往のある人: 発作を誘発または悪化させることがあります。
・腎機能障害のある人: エビクサ10mgは腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある人では排泄が遅延します。
・尿pHを上昇させる因子(尿細管性アシドーシス、重症の尿路感染など)を有する人: 尿のアルカリ化によりメマンチンの尿中排泄率が低下し、メマンチンの血中濃度が上昇するおそれがあります。
・高度の肝機能障害のある人: 使用経験がなく、安全性が確立していません。
【重要な基本的注意】
・服用開始初期においてめまい、傾眠が認められることがあるので、状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は服用を中止するなど適切な処置を行なってください。また、これらの症状により転倒などを伴うことがあるため、充分に注意してください。
・通常、中等度および高度アルツハイマー型認知症では、自動車の運転など危険を伴う機械の操作能力が低下することがあります。また、エビクサ10mgにより、めまい、傾眠などが現れることがあるので、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないよう注意してください。
・ほかの認知症性疾患との鑑別診断に留意してください。
・エビクサ10mg服用により効果が認められない場合、漫然と服用しないでください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・アルツハイマー型認知症と診断された人のみ使用してください。
・エビクサ10mgがアルツハイマー型認知症以外の認知症疾患において、エビクサ10mgの有効性は確認されていません。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・1日1回5mgのからの漸増服用は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量してください。
・高度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/分未満)のある人は、状態を観察しながら慎重に服用し、維持量は1日1回10mgとします。
・医療従事者、家族などの管理の下で服用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
授乳中の人は服用を避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は、授乳を避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。