アドメンタは、中度~重度のアルツハイマー型認知症の治療薬で、ヨーロッパやアメリカなどで用いられている薬です。
日本では2010年11月にアルツハイマー病治療薬としてようやく使用が承認され、第一三共製薬ヘルスケアより2011年に販売予定とされています。
アルツハイマー型認知症は、認知機能低下や人格変化を主な症状とする認知症の一種です。
現在、根本的な治療方法はないとされている病気で、脳組織の委縮・大脳皮質老人斑の出現・生活習慣(食・運動習慣、喫煙、睡眠不足)・アルミニウムイオンの過剰摂取・脳内アセチルコリルの減少、脳内神経物質のグルタミン酸過剰などが原因と考えられています。
種類としては、家族性アルツハイマー(遺伝性アルツハイマー病)とアルツハイマー型老年認知症(60歳以上の老年期に発症する)に分かれます。
症状は認知はじめとして記憶・見当・学習・注意・空間認知・問題解決など様々な思考に障害を起こし、生活に支障をきたします。
重症度が増すにつれ摂食・着替え・意思疎通なども自ら行う事ができなくなり、最終的には寝たきりになります。
段階的に症状が進行する他の認知症とは異なり、徐々に進行するのが特徴で症状経過途中には周辺症状と呼ばれる被害妄想や幻覚・幻視があらわれ暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動がみられることもあり、介護に於いても大きな困難を伴います。