以下の場合、ラノキシン250mcgを絶対に服用しないでください。
・房室ブロック、洞房ブロックのある人: 刺激伝導性を抑制し、これらを悪化させることがあります。
・ジギタリス中毒の人: 中毒症状が悪化します。
・閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄など)のある人: 心筋収縮力を増強し、左室流出路の閉塞を悪化させることがあります。
・ラノキシン250mcgの成分またはジギタリス剤に対し過敏症の既往歴のある人
以下の場合は服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に服用してください。
・ラノキシン250mcg服用中の人に対するカルシウム注射剤の使用
・ラノキシン250mcg服用中の人に対するスキサメトニウム塩化物水和物の使用
【慎重服用】
・急性心筋梗塞のある人: 心筋収縮力増強により心筋虚血を悪化させるおそれがあります。
・心室性期外収縮のある人: 中毒が発現した場合鑑別ができないおそれがあります。
・心膜炎、肺性心のある人: 少量で中毒を起こすおそれがあります。
・WPW症候群のある人: 副伝導路の伝導速度を速め、不整脈が悪化するおそれがあります。
・電解質異常(低カリウム血症、高カルシウム血症、低マグネシウム血症など)のある人: 少量で中毒を起こすおそれがあります。
・腎疾患のある人: ラノキシン250mcgの排泄が遅延し、中毒を起こすおそれがあります。
・血液透析を受けている人: ラノキシン250mcgの排泄が遅延します。また透析により、血清カリウム値が低下する可能性があるため、中毒を起こすおそれがあります。
・甲状腺機能低下症のある人; ラノキシン250mcgの血中濃度が高くなり、作用が増強し、中毒を起こすおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症のある人: ラノキシン250mcgの濃度が低くなり、作用が減弱し、大量服用を要することがあります。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・ラノキシン250mcgを使用する場合には観察を充分に行ない、過去2-3週間以内にジギタリス剤またはそのほかの強心配糖体が使用したかどうかを確認した後、慎重に使用量を決定してください。
・ラノキシン250mcgの至適使用量は個人差があるので、少量から服用を開始し、観察を充分に行ない服用量を調節してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
飽和療法は適量になりやすいので、緊急を要さない場合は治療開始初期から維持療法による治療も考慮してください。
高齢者が服用する場合にはジギタリス中毒が現れやすいので、少量から服用を開始し、血中濃度などを監視するなど、観察を充分に行ない、慎重に服用してください。
妊娠中の服用に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
小児に使用する場合にはジギタリス中毒が現れやすいので、少量から服用を開始し、血中濃度や心電図などを監視するなど、観察を充分に行ない、慎重に服用してください。