以下の場合、ペンタサ500mgを絶対に服用しないでください。
・重篤な腎障害のある人: 腎障害がさらに悪化するおそれがあります。
・重篤な肝障害のある人: 肝障害がさらに悪化するおそれがあります。
・ペンタサ500mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・サリチル酸エステル類またはサリチル酸塩類に対する過敏症の既往歴のある人: 交叉アレルギーを発現するおそれがあります。
【慎重服用】
・腎機能の低下している人: 排泄が遅延し副作用が現れるおそれがあります。
・肝機能の低下している人: 代謝が遅延し副作用が現れるおそれがあります。
・サラゾスルファピリジンに対する過敏症のある人
【重要な基本的注意】
・メサラジンにより過敏症状(発熱、腹痛、下痢、好酸球増多など)が発現することがあり、また潰瘍性大腸炎、クローン病が悪化することがあるため、異常が認められた場合には減量または服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
・サラゾスルファピリジンでアレルギー症状がみられた人がペンタサ500mgを服用した場合、同様のアレルギーが発現したとの報告があります。そのため、サラゾスルファピリジンでアレルギー症状が現れた人がペンタサ500mgを服用する場合は注意してください。
・間接性腎炎が報告されているため、服用中はクレアチニンなどの腎機能をモニターするなど、状態を充分に観察してください。異常が認められた場合には減量または服用を中止するなどの適切な処置を行なってください。
・肝炎、肝機能障害、黄だんが報告されているため、服用中はAST(GOT)、ALT(GPT)などの肝機能をモニターするなど、状態を充分に観察してください。異常が認められた場合には減量または服用を中止するなどの適切な処置を行なってください。
・ペンタサ500mgをメサラジン注腸剤と併用する場合には、メサラジンとして総使用量が増加することを考慮し、特に肝または腎機能の低下している人ならびに高齢者への使用に際しては適宜減少するなど充分に注意してください。併用時に異常が認められた場合には、減量または中止するなどの適切な処置を行なってください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・1日4000mgへの増量は、再燃緩解型で中等症の潰瘍性大腸炎(直腸炎型を除く)に対して行なうように考慮してください。
・1日4000mgを8週間を超えて使用した際の有効性および安全性は確立していないため、病態を充分観察し、漫然と1日4000mgの服用を継続しないでください。
一般に高齢者では生理機能(腎機能、肝機能など)が低下しているので、低用量から服用を開始するなど慎重に服用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
授乳中の人は服用を避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
小児などにおける使用経験は限られているので、専門医の管理下で安全性と治療の有益性を考慮したうえで使用してください。