以下の場合、ベクソル2mgを絶対に服用しないでください。
・緑内障の人: 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがあります。
・ベクソル2mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・重症筋無力症の人: 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがあります。
【慎重服用】
・前立腺肥大など尿路に閉塞性疾患のある人: 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがあります。
・不整脈または頻拍傾向のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・肝または腎障害のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・高齢者
・高血圧の人: 症状が悪化するおそれがあります。
・高温環境にある人: 発汗抑制がおこりやすくなります。
・胃腸管に閉塞性疾患のある人: 抗コリン作用により、症状が悪化するおそれがあります。
・動脈硬化性パーキンソン症候群の人: 精神神経系の副作用が起こりやすくなります。
【重要な基本的注意】
・ベクソル2mgの服用中は、定期的に隅角検査および眼圧検査を行なうことが望ましいとされています。
・眠気、調節障害および注意力、集中力、反射機能などの低下が起こることがあるので、ベクソル2mgの服用中は、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ベクソル2mgの服用は、少量から開始し、観察を充分に行ない慎重に維持量まで増量してください。またほかの薬からベクソル2mgに切りかえる場合には、他剤を徐々に減量しながらベクソル2mgを増量するのを原則とします。
高齢者は、せん妄、不安などの精神症状および抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘などが現れやすいため、慎重に服用してください。
妊娠中および授乳中の人の服用に関する安全性は確立していないため、服用しないことが望ましいとされています。
安全性が確立していないため、低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対しては、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用させてください。
パーキンソン用剤はフェノチアジン系化合物、レセルピン誘導体などによる口周部などの不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しません。場合によってはこのような症状を悪化顕性化させることがあります。