以下の場合、プロベラ10mgを絶対に服用しないでください。
・脳梗塞、心筋梗塞、血栓静脈炎などの血栓症疾患またはその既往歴のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・重篤な肝障害・肝疾患のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・診断未確定の性器出血、尿路出血のある人: 病因を見逃すおそれがあります。
・稽留流産: 妊娠維持作用により子宮内で死亡している胎児の排泄が困難になるおそれがあります。
・プロベラ10mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・心疾患・じん疾患のある人またはその既往歴のある人: ナトリウムまたは体液の貯留作用により、症状が悪化するおそれがあります。
・うつ病またはその既往歴のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・てんかんまたはその既往歴のある人: 副腎皮質ホルモン様作用により、症状が悪化するおそれがあります。
・糖尿病の人: 症状が悪化するおそれがあります。
・ポルフィリン症の人: 症状が悪化するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・流早産以外の人が服用する場合は、問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断などにより、妊娠していいないことを充分に確認してください。
・プロベラ10mgを妊娠維持の目的で服用する場合は、応対機能不全によると考えられる流早産にとどめてください。また、妊娠状態が継続しているか否か確かめてください。
【その他の注意】
・経口製剤での臨床試験成績はありませんが、外国において、メドロキシプロゲステロンを有効成分とする筋注製剤の長期使用で骨密度の減少が認められたとの報告があります。
妊娠初期・中期に服用した場合、女子胎児の外性器の男性化または男子胎児の女性化が起こることがあるので、大量または長期服用を避けてください。
黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではありませんが、心臓・四肢などの先天異常時を出産した母親では、対照群に比して妊娠初期に応対または黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率に有意差があるとする疫学調査の結果が報告されています。
授乳婦が服用する場合には授乳を中止してください。
小児などに対する安全性は確立していません。