プレマリン 0.3mgは、有効成分・結合型エストロゲンを配合する卵胞ホルモン薬です。日本ではワイス社より発売されています。
プレマリン 0.3mgの効能としては、卵巣欠落症状、卵巣機能不全症、更年期障害、膣炎、機能性子宮出血などに適用されます。また、閉経後の末期乳がん、前立腺がんなどにも適用されます。
プレマリン 0.3mgの主成分である結合型エストロゲンは天然型の卵胞ホルモンで、体内において活性エストラジオールに変化することによって、卵胞ホルモンの欠乏(急速な低下)を改善します。
これにより、更年期障害に代表される諸症状を改善する効果が期待できるため、女性ホルモン補充療法に用いられています。また、プレマリン 0.3mgは血液を固まりやすくするという作用もあり、子宮内の出血などにも効果が期待できます。
更年期障害の治療においては、プレマリン 0.3mgと黄体ホルモン薬との併用が基本となり、使用に際しては医師の診断が必須であるため、診断に沿った指導のもと、正しく服用してください。
プレマリン 0.3mgには、かつては動脈硬化・心臓病・アルツハイマーなどに対して予防効果があると考えられてきました。晩期エストロゲン欠乏症状を改善するという観点がその根拠でしたが、臨床試験によって効果は否定され、逆に悪影響の出る可能性があることが分かっています。そのため、老化防止目的での使用は避けるべきというのが一般的な考えです。