以下に該当する人におけるフルセネックス100mgの使用は禁忌とされています。
・フルセネックス100mgの成分に過敏症の人
・無尿症の人
【警告】
・肝硬変、腹水症を発症している人におけるフルセネックス100mgの使用は院内で医師の監視のもとで開始されることが推奨されています。
また、肝性昏睡や、電解質低下がみられる場合のフルセネックス100mgによる治療はこれらの症状が改善されるまではなされるべきではないとされています。
肝硬変を発症している人における急激な体液量や電解質量のバランスの変化は肝性昏睡を突然引き起こす可能性があるため、このような人における利尿薬の使用中場合には綿密な状態観察が必要とされています。
補助的な塩化カリウムと、必要であれば抗アルドステロン薬の適切な使用は低カリウム血症や代謝性アルカローシスを予防する作用があるとされています。
・重篤な進行性の腎疾患の治療中にる高窒素血症や乏尿症の発症、増悪が認められた場合にはフルセネックス100mgの使用は中断するべきとされています。
・耳鳴りや一時的、或いは永続的な聴覚障害が報告されています。
このような聴覚毒性は頻度、或いは用量の高い注射薬による治療、重篤な腎不全、過剰摂取、アミノグリコシド系抗生物質、エタクリン酸、そして他の聴覚毒性のある薬物との併用と関連づけられているため、医療関係者によって高用量の非経口薬による治療が選択された場合は静脈注射による治療が適しているとされています。
利尿薬の過剰な使用は、特に高齢者において、循環虚脱や、血管血栓症、または塞栓症を伴う脱水症状や血液量の減少を引き起こす可能性があります。
他の効果的な利尿剤と同様に電解質低下がフルセネックス100mgの使用中、特に高用量を使用している人や、塩分摂取を制限している人において見られるとされています。
また、フルセネックス100mgの使用中の低カリウム血症の発症が活発な利尿作用や、不適切な電解質の経口摂取、さらに肝硬変、ステロイド薬の併用、アクス(副腎皮質刺激ホルモン)や大量の甘草の摂取、長期に渡る下剤の使用によって引き起こされる場合があるとされています。ジギタリス製剤による療法は低カリウム血症の代謝を増悪させ、特に心筋における影響を与えるとされています。
フルセネックス100mgを使用している人においては、体液量、或いは電解質のバランスの崩れ(低ナトリウム血症、低クロ―ル血症、アルカローシス、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低カルシウム血症)を慎重に観察する必要があります。
これらの症状としては口の乾燥、喉の渇き、脱力感、無気力、焦燥感、筋肉痛、虚脱感、低血圧、乏尿症、頻脈、不整脈、そして吐き気や嘔吐といった消化管障害などがあげられます。
血糖値の上昇や、耐糖試験の結果の変化がみられ、極稀に2型糖尿病の誘発が報告されています。
尿の排出量は維持されなければなりません。
膀胱排泄障害、前立腺肥大症、尿路狭窄症など尿の排出に問題のある人における尿量の増加は病状を悪化させる可能性があるため、特に治療の開始においては慎重な観察が必要とされています。
造影腎症を引き起こす可能性の高い人はフルセネックス100mgの使用によって造影剤使用後に腎機能の低下を引き起こす可能性が高いとされています。
ネフローゼ症候群のような低いプロテイン血症の人においては、フルネックス100mgの効果が減弱させられ、逆に聴覚毒性の可能性が高くなるため、慎重な使用量の調整が必要とされています。
無症候の高尿酸血症を発症する可能性があり、まれに痛風を誘発することがあります。
スルホンアミド(サルファ剤)に過敏症の人はフルセネックス100mgに過敏症反応を表すことがあり、紅斑性狼痕の発症や増悪の可能性があります。
定期的な血液疾患、肝臓、腎臓への影響などを定期的に計測する必要があります。
フルセネックス100mgの使用において過度の水分、電解質の低下がみられる場合があります。
また、体位性低血圧が引き起こされることがしばしばあるとされています。
低カリウム血症の発症はカリウム製剤の使用によって避けることができるとされています。
糖尿病の人においてはフロセミド(フルセミド)の使用によって、血糖値が上昇することがあります。
また、フロセミド(フルセミド)の使用によって光線過敏症の症状をきたす場合があります。
高血圧の人は、市販の食欲抑制薬や風邪薬といった血圧を上昇させる薬の使用を避けるべきとされています。
血清電解質(特にカリウム)、CO2、クラチニン値、BUNはフルセネックス100mgの使用開始から最初の数カ月は頻繁に、それ以降も定期的に計測される必要があり、特にフルセネックス100mgの使用において頻度に嘔吐が見られる人や、非経口タイプの液体の投与を受けている人においては重要とされています。
可逆的なBUNの上昇がみられる場合があります。このようなBUNの上昇は脱水症状と関連付けられるため、特に腎機能の低下している人においては注意が必要とされています。
フルセネックス100mgを使用している糖尿病の、及び潜在性糖尿病の人においては尿と血糖値の検査が必要とされています。
フルセネックス100mgの使用によって血清中のカルシウムやマグネシウム値が低くなる可能性があるため、血清中の電解質の定期的な計測が必要とされています。
発達不良の乳幼児において腎石灰化症/腎結石症が誘発される場合があるため、腎機能測定及び腎臓の超音波検査が必要とされています。
妊娠中の女性における使用においての安全性は確立されていないため、妊娠中におけるフルセネックス100mgの使用は医師によって効果効能が危険性を上回ると判断された場合にのみ使用するようにしてください。
また、胎児の発達を慎重に観測する必要があります。
フロセミド(フルセミド)は母乳中に排出されることが知られているため、授乳中の女性におけるフルセネックス100mgの使用は医師の指示に基づき慎重に行なうようにしてください。場合によっては授乳育児を中断しなければならないこともあります。
高齢者におけるフルセネックス100mgの使用は、肝臓、腎臓、そして心血管系機能の低下、及び合併症の有無、他薬との併用などを考慮に入れ、低用量から慎重に行うようにしてください。
医師に処方された用途のみで使用し、例え似たような症状であったとしても他人と共用することはしないで下さい。
子供の手の届かない涼しいところで霜や直射日光から避けて保管して下さい。
使用期限が切れているものや、外装に損傷のあるものの使用はしないでください。