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2014-07-08

ソース(記事原文):皮膚&アレルギーニュース

デソニド・ハイドロゲルでアトピー性皮膚炎のかゆみが改善

皮膚&アレルギーニュース(2014年7月8日) ― ハイディ・スプリート(HEIDI SPLETE)著

重要事項

鍵となる臨床ポイント:アトピー性皮膚炎の患者で軟膏を嫌う者は多い。水性のゲル剤はべたつかない有効な代替選択肢としてかゆみを改善し、患者らの満足度も高かった。

主な知見:デソニド・ハイドロゲル0.05%は医師および患者の評価尺度においてかゆみを50%以上改善した。

データソース:軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者20人を対象とした非盲検パイロット試験

利益相反の開示:キーリック博士(Dr. Kircik)は、デソニド・ハイドロゲル0.05%のメーカーであるバイエル社(Bayer Dermatology)の研究者、コンサルタント、スピーカーとして金銭を受け取っていることを明らかにした。

軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者を対象とした小規模な予備試験において、デソニド・ハイドロゲル0.05%を1日2回使用したところ、7日後には全員で「かゆみの臨床症状」「QOL」スコアが有意に改善した。

「(皮膚の)バリア機能の破壊がアトピー性皮膚炎の乾燥性・そう痒性症状だけでなく、この病気の根底にある炎症カスケードにも寄与することは、研究者や臨床医らにますます認識されている」。インディアナ大学(Indiana University)(インディアナポリス)のレオン・キーリック博士(Dr. Leon Kircik)はそう述べている。

これまでの研究のデータから、子どものアトピー性皮膚炎に対しデソニド・ハイドロゲル0.05%は有効なことが分かっているが、特にかゆみに焦点を置いてその有効性を調べた研究はほとんどない。今回の研究では患者にこのゲル剤を1日2回使用してもらい、評価はベースライン時、3日目、7日目に行った。

7日目には、主要評価項目である「かゆみの50%以上減少」を患者全員が達成した。医師による総合評価(Investigator’s Global Assessment : IGA)尺度の平均スコアは(ベースライン時の2.35から低下して)0.55となり、ベースラインから76%の改善となった。患者によるかゆみの評価尺度(VAS)のスコアは平均で6.4ポイント低下し、平均85%の減少となった。3日目でも、ベースラインからの統計的に有意な改善はIGAとVASの両方で見られ、平均IGAスコアはベースラインから27%の改善、平均VASスコアは53%の減少となった。

この研究に参加したのは8歳から68歳までのアトピー性皮膚炎患者20人で、平均年齢25歳、内訳は黒人60%、白人40%、女性75%であった。

キーリック博士によれば、今回の結果から、このゲル剤はアトピー性皮膚炎患者のかゆみの緩和に適切な選択肢と考えられ、有効性をさらに調べるには大規模な無作為化二重盲検比較試験が有用だろうという。

キーリック博士は、デソニド・ハイドロゲル0.05%のメーカーであるバイエル社の研究者、コンサルタント、スピーカーとして金銭を受け取っていることを明らかにした。


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