ザイバンは、ニコチンを使わない禁煙治療医薬品です。アメリカではグラクソ・ウエルカム社が販売していますが、日本ではまだ許認可が下りていません。
ザイバンの有効成分であるバプロピオンは、ニコチンを使わない初の禁煙治療医薬品として、海外で認可されています。
ザイバンは、当初抗うつ剤として開発されましたが、その後、禁煙効果があることが分かりました。三環系抗うつ剤、四環系抗うつ剤、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やほかの抗うつ剤とは違う化学構造を持っているため、別のカテゴリーに属します。
ザイバンの有効成分であるバプロピオンの作用メカニズムは明らかになっていませんが、有力な説としては、脳に対し何らかの働きかけがあり、刺激(つまりニコチン)に対する依存性や中毒性を緩和する効果があるためと考えられています。
また、ザイバンにはドーパミンをアップさせる効果があるとされ、性欲増強・痩身に効果が期待できるという宣伝もあるようですが、こちらは臨床上確認されているわけではありませんので、必ず禁煙治療のために使用して下さい。
臨床上においては、ザイバンはニコチンパッチなどと比較して、「タバコを吸わない」というストレスに対して、2倍近い効果が期待できることが確認されています。
アメリカではパッチ・ガムと比べ安価に禁煙でき、ニコチンを含まないために安全性が高いということで大変注目を集めていますが、日本ではまだ許認可が下りていません。
また、ジェネリック医薬品も各国で多数発売されています。