以下の場合、ウェルバトリン(ウェルブトリン)・エックス・エル300mgを絶対に服用しないでください。
・ウェルバトリン・エックス・エル300mgの成分に過敏症の既往歴のある人
・発作持ちの人、または発作の既往歴のある人
・中枢神経系(CNS)腫瘍のある人
・何らかの治療中の人、アルコール濫用、発作を起こすリスクのある薬物(特にベンゾジアゼピン、ベンゾジアゼピン類似薬)中止による禁断症状のある人
・過去に神経性無食欲症または過食症の診断を受けたことのある人
・重篤な肝硬変のある人
・モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)を服用している人。MAOI阻害薬を服用していた人がウェルバトリン・エックス・エル300mgに切り替える場合、服用を中止してから最低でも14日以上の間隔をあけてください。反対にウェルバトリン・エックス・エル300mgからMAOI阻害薬に切り替える場合は24時間以上の間隔をあけてください。
・双極性障害の既往歴のある人。うつ状態中に、そう病エピソードが突発するおそれがあります。
・ブプロピオンを含有するほかの薬剤を服用中の人。発作はブプロピオンの服用量に比例するとされています。
【服用上の注意】
・以下の場合、ウェルバトリン(ウェルブトリン)・エックス・エル300mgの服用により発作が起こりやすくなります。服用に際しては医師の指示に従ってください。
1.大量のアルコールを定期的に摂取している人
2.インスリンまたは治療用錠剤を服用している糖尿病の人
3.重篤な頭部損傷を負ったことのある人、または頭部外傷を負ったことのある人
・ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用中に発作が起こった場合、ただちに服用を中止して医師の診断を受けてください。
・以下の場合、ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用により副作用が起こりやすくなります。服用に際しては少量から開始し、頻繁に検査を受けてください。
1.肝臓または腎臓に疾患のある人
2.65歳以上の高齢者
・過去に精神の疾患を患ったことのある人では、ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用により幻覚、妄想、思考障害、極端な感情起伏が起こったとの報告があります。
・禁煙中にうつや自殺念慮、自殺企図を起こすおそれがあります。ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用が影響することもあり、特に服用開始後数週間以内に起こることが多いようです。うつや自殺念慮が起こった場合は、ただちに医師の診断を受けてください。
・ウェルバトリン・エックス・エル300mgを服用の人で治療が必要な高血圧を引き起こしたとの報告があり、特に禁煙用ニコチンパッチを使用している人に多く発生しているようです。高血圧の人およびニコチンパッチを使用している人は、ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用中は毎週血圧検査を行ない、血圧が上昇した場合は服用の中止を考慮してください。
・喫煙は、一部の化学薬品の体内吸収を減少させることがあるため、禁煙後は副作用の発現を抑えるためそれらの薬品を減量してください。
・ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用中は、アルコールに対してより敏感になるとされているため、アルコールの摂取を中止するか、最小限の摂取にとどめるようにしてください。ただし現在大量にアルコール摂取している場合、急激な中止により発作のリスクが起こることがあります。
妊娠中または妊娠を計画している人は、ウェルバトリン・エックス・エル300mgの服用前に医師または薬剤師に相談してください。
母乳への移行が認められているため、授乳中の人がウェルバトリン・エックス・エル300mgを服用する場合は、事前に医師または薬剤師に相談してください。