以下の場合、カルチド50を絶対に服用しないでください。
・カルチド50の成分に対し過敏症の既往歴のある人
・小児: カルチド50の薬理作用に基づき、男子小児の生殖器官の正常発育に影響をおよぼすおそれがあります。
・女性
【慎重服用】
・肝障害のある人: カルチド50は肝臓でほぼ完全に代謝を受けるため、定常状態時の血中濃度が高くなる可能性があります。
【重要な基本的注意】
・外国の臨床試験において、ビカルタミドとの関連性が否定できなかった前立腺がん以外の死亡例が報告されています。そのうち心・循環器系疾患による死亡は9%未満であり、その主な死因は心不全、心筋梗塞、脳疾患などでした。これら外国の臨床試験で報告された心・循環器系疾患による死亡率は、対照の去勢術群(16%未満)より低く、高齢者で一般に予測される死亡率の範囲内でしたが、カルチド50を服用する場合は充分に観察を行ない、慎重に服用してください。
・カルチド50は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について充分な知識・経験を持つ医師のもとで、カルチド50による治療が適切と判断される場合にのみ使用してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・カルチド50による治療は、根治療法ではないことに留意し、カルチド50服用12週後を抗腫瘍効果観察のめどとして、カルチド50により期待する効果が得られない場合、あるいは病勢の進行が認められた場合には、手術療法などほかの適切な処置を考慮してください。
・カルチド50服用により、安全性の面から容認しがたいと考えられる副作用が発現した場合は、治療上の有益性を考慮のうえ、必要に応じ、休薬または集学的治療法などの治療法に変更してください。
一般に高齢者では、心・循環器系の機能が低下していることが多く、心・循環器系の有害事象の発現頻度が若年層より高いため、状態を観察しながら慎重に服用してください。
外国において、呼吸困難が発現したとの報告があります。