【警告】
オルシプレナリンを有効成分とする薬は、かつて日本でもアロテックとして日本ベーリンガーインゲルハイムから発売されていました。ところがイギリスの英国医薬品庁が、オルシプレナリンシロップにおける頻脈や動悸などの心臓系の有害事象発生リスクが有用性を上回り、また現在では有害事象発生リスクの少ない気道閉塞治療薬が入手可能であることから、販売は継続されるべきではないと判断しました。これを受けて製造者はイギリスにおける販売を自主的に中止、ほかの国においても順次自主的な販売中止を行なっています。日本においては2010年10月末、オルシプレナリンを有効成分とするすべての薬剤の販売が中止されています。
以下の場合、アルペント10を絶対に服用しないでください。
・特発性肥大性大動脈弁下狭窄症の人: アルペント10の心筋収縮力増強作用によ心筋肥大に伴う左室流出路の狭窄が増大されるおそれがあります。
・カテコールアミン(エピネフリン、イソプロテレノールなど)を服用中の人
・アルペント10の成分に対して過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・冠動脈疾患のある人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症の人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・高血圧のある人: 血圧が上昇することがあります。
・うっ血性心不全のある人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・糖尿病の人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・ジギタリス中毒のある人: ジギタリス中毒に伴う不整脈を悪化させるおそれがあります。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・用法用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、アルペント10が適当でないと考えられるので、服用を中止してください。また、経過観察を充分に行なってください。
・過度に使用を続けた場合、不整脈、場合により心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意してください。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。