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2014-07-31
ソース(記事原文):ヒーリオ
高齢者におけるインフルエンザワクチンの免疫原性をイミキモドが改善
ヒーリオ(2014年7月31日) ― 最近の知見によると、併存疾患がある高齢者に対する局所イミキモドの前処置は、インフルエンザワクチン接種による免疫原性を有意に早め、改善し、延長するようだという。
研究者らは二重盲検無作為化比較試験で、香港の専門外来クリニックにて診察を受けた成人91人(21歳以上)を採用した。併存疾患がある65歳以上の患者がほとんどだった。
患者は、「局所イミキモド5%軟膏(250 mg)の後に三価インフルエンザワクチン(TIV)(Intanza、サノフィパスツール社(Sanofi Pasteur))を皮内注射する試験群(n=30)」、「局所水性クリームの後にTIVを皮内注射する対照群(n=31)」、「局所水性クリームの後にTIV(Vaxigrip、サノフィパスツール社)を筋肉内注射する対照群(n=30)」のいずれかに無作為に割り付けられた。ワクチン接種から1年後まで患者を追跡調査し、インフルエンザまたは肺炎による入院をすべて記録した。
試験の主要評価項目は7日目の抗体陽転率とした。
研究の結果、追跡調査の7日目に赤血球凝集抑制によってH1N1株の抗体陽転が認められた患者は、イミキモド・皮内TIV群では90%だったのに対し、水性クリーム・筋肉内TIV群では13.3%(P<.001)、水性クリーム・皮内TIV群では38.7%(P<.001)だったことが分かった。3株すべての抗体陽転や抗体保有率の上昇、幾何平均抗体価の倍数の上昇は、イミキモド・皮内TIV群で2週間早く認められた。優れた抗体陽転率は7日目から1年後まで維持された(P≤.001)。インフルエンザや肺炎による入院率が低い患者らのほうが、優れた免疫原性を持つことが分かった(P<.05)。有害作用は自然に治癒した。
「高齢被験者において、ワクチン皮内注射前のイミキモド塗布はインフルエンザワクチン接種による免疫原性を早め、増強した」と、研究者らは論文で述べている。「2つの対照群と比べイミキモド群では、ワクチン接種から7日目までに、インフルエンザ3株すべての抗体陽転、幾何平均抗体価、幾何平均抗体価の上昇倍数が有意に高かった。高齢者集団においては、このインフルエンザ予防接種戦略を考慮すべきである」。
利益相反の開示:研究者らは、関連のある金銭的開示事項はないと報告している。
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