イミキアドは、日本では持田製薬からベセルナクリームとして、また海外ではアルダラ/アルダーラ(Aldara)クリームの名前で、1997年以降75以上の国や地域で承認されている、有効成分イミキモドを5%配合したジェネリック医薬品です。
イミキアドクリーム(ジェネリックアルダラクリーム)は、インターフェロンなどのサイトカインを誘導する事によってウイルスの増殖を抑制すると共に、細胞性免疫応答の賦活化によって、尖圭コンジローマの原因であるHPV(human papillomavirus / ヒトパピローマウィルス)などに対する抗ウイルス作用を示します。これらの作用により、人間が本来持つウイルス感染防御機構を介してイボを消失させると考えられています。
尖圭コンジローマにはレーザー治療、電気メス治療、液体窒素による凍結治療などの外科的治療法と、コンディリン(ポドフィリン液)やイミキアドクリーム(ジェネリックアルダラクリーム)に代表される薬物治療がありますが、薬物治療は、一般的に患部が外科的処置が難しいところにある時、また、外科的処置をする程ではないサイズの時に用いられます。
外科療法による治療はその効果が確実な反面、強い痛みを伴ったり、患部にびらんや潰瘍を生じさせたり、瘢痕が残る事があるだけでなく、場合によっては治療のために入院が必要になることもあるなど、受ける側の負担が大きいという問題があります。
コンディリン(ポドフィリン液)やイミキアドクリーム(ジェネリックアルダラクリーム)に代表される薬物治療では、いずれも皮膚が赤くなったり、びらん、表皮の剥離、痛みやカユミなどの皮膚反応が見られるものの、その負担が一般的に軽いことから、尖圭コンジローマの新しい治療法として期待されています。
コンジローマウイルスは、80から100以上の異なるタイプが存在していると言われていますが、イミキモド5%クリームを使用した臨床試験の結果、日本では約65%の人が、海外では約50%の人が完全に治癒したとの報告があります。
イミキアドクリーム(ジェネリックアルダラクリーム)は、尿道、腟内、子宮頸部、直腸および肛門内などの体の内部には利用できません。また、手術後の皮膚などにも使用しないのがよいとされています