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2014-06-04
ソース(記事原文):シラキュース.com
アウトドアの専門家:衣服に防虫剤を噴霧しマダニを寄せ付けない
シラキュース.com(2014年6月4日) ― デイビッド・フィギュラ(David Figura)著
フィンガーレイクス・モール(Fingerlakes Mall)内のバス・プロ・ショップス(Bass Pro Shops)キャンプ用具売場の責任者シェーン・ウィルキンソン(Shane Wilkinson)さんは、多くの人たちと同じく、去年の冬にマダニをやっつけられるものと思い込んでいたという。
ウィルキンソンさんは「聞くところでは、状況は悪くなっているのではないかと思います」と話す。「この1カ月でマダニについて耳にする回数は、昨年1年間よりも多く、最近では、友人の一人が犬にダニ3匹を見つけて取り除いたそうですし、別の友人は子供から1匹追い払ったそうです。今年は野外がすごいことになっています」
アウトドア派が講じるべき対策とは ……特にライム病が増加しているセントラル・ニューヨーク(ニューヨーク州北部中心部の地域)では何をすべきか? 一言で言えば「マダニ防虫剤」
複数の地元専門家がインタビューで語ったところでは、病気を媒介する吸血性のダニを寄せ付けない秘訣は、適切な衣類(長袖シャツ、長ズボン、靴下)を身に付けること、自分自身と衣類の両方かどちらかにマダニ防虫剤を噴霧すること、外から戻ったら防護服の隙間からマダニが入り込んでいないか注意深く自己点検することである。
シカダニが付着しているのを発見した場合は、付着後24時間以内に除去すること。24時間以内であれば、ライム病の心配は不要である。
マダニ防虫剤を使用することは特に重要である、と同専門家らは強調している。ディート(DEET100%)の防虫剤が最も信頼できるが、皮膚を刺激したり、時には見当識障害または眩暈の原因となったりすることがあるので、不快感を覚える人が多い。同専門家らによれば、ディート以外で、最も強力で確かなマダニ防虫剤は、ペルメトリンを含有しているものであるという。
ペルメトリンは合成化学薬品であり、キク科のスプレーマム(chrystanthemum flower)由来の天然抽出物のような作用を持ち、ディートにみられる副作用はない。スプレーマムは、マダニを殺傷し、追い払うほか、蚊、アリ、恙虫、ハエ、小昆虫、その他の昆虫にも効き目がある。比較的安価で、1缶が10ドル(約千円余り)に満たない程度である。
多くの人はペルメトリンを衣服(シャツ、ズボン、靴下、靴)に直接噴霧し、1日以上乾かす。使用説明書に従うこと。ペルメトリンは皮膚に直接噴きかけないこと。衣服用のものは噴霧器のボトルに入っており、大量に使うテント・寝袋・リュック用には引き金式噴霧器のボトルになっている。
ニューヨーク州立大学ESF校(State University of New York College of Environmental Science and Forestry)で教鞭をとる米国地質調査所(U.S. Geological Survey)の野生生物学者ブライアン・アンダーウッド(Brian Underwood)氏は「本当に効き目がある」と述べている。アンダーウッド氏は長年にわたりマダニの生息地域におけるシカの研究を行っており、安全第一にしている。
同氏は「ペルメトリンには2つの効果がある。一つは、噴霧した衣類に付着した時点で、マダニを死滅させること。もう一つは寄せ付けないことである」としている。「個人的には市販の既製品を購入している。ウォルマート(Walmart)やスポーツ用品チェーン店ディック(Dick)で売っているので、気軽に手に入る。私はソーヤー社の製品を使用しており、友人全員の衣服に噴きかけるようにしている。3~4回洗濯しても効果は持続する。衣服に防虫剤を噴きかけずに、野外に出ることは決してない」
アンダーウッド氏は一層の努力を怠らないとしている。「膝までの高さのゴムブーツを履いているので、マダニが這い上がってくることはない」
DECコートランド事務所に勤める魚類・野生生物の専門家ティファニー・トゥカトリ(Tiffany Toukatly)氏は「マダニに対処するため、シカを調査する季節にはペルメトリンを衣類に噴霧する職員もいる。特に虫が多い場所では蚊よけにベン(Ben)社の95%ディートを用い、ブヨを寄せ付けないためにネットを頭にかぶる」
ペルメトリンを衣類に噴きかける手間が煩わしいという人には、布の繊維の中に化学薬品を浸透させたタイプの洋服が地元スポーツ用品店やオンラインショップでいくつか置いている。ギャンダーマウンテン(Gander Mountain)社やカベラス(Cabelas)社がこの種の洋服を扱っており、取扱説明書によると70回まで洗濯しても有効とのことである。
現時点でフィンガーレイクス・モール内のバス・プロ・ショップスでは大人用ペルメトリン含浸処理服の販売はしていないが、野外にぴったりの子供用迷彩メッシュTシャツを最近販売し始めた。
オノンダガ・オーデュボン(Onondaga Audubon)の前代表で、自然管理委員会(Nature Conservancy)被雇用者であり、以前に州南部のマダニの生息地域で働いていたゲリー・スミス(Gerry Smith)氏は、マダニを寄せ付けない対策として、同氏は長袖のシャツと、長ズボン、靴下、靴を身に付け、マダニが皮膚に近づきそうな開口部をダクトテープで塞いでいるとしている。「まるで宇宙船から降りてきた」かのように見えるという。
バーンズ・コーナーズ(ニューヨーク)に住む65歳のスミス氏は「その次に殺虫剤ディートを(皮膚と衣服)に噴きかける」と話す。「ディートについて不安に感じている人もいるのは知っているが、この年齢になると何の不安もない」と続けた。