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2011-11-28
ソース(記事原文):内科学ニュース
腸内細菌の治療で酒さが改善する可能性
内科学ニュース(2011年11月28日)― ハイディ・スプリート(HEIDI SPLETE)著/内科学ニュース・デジタル・ネットワーク
メリーランド州ナショナルハーバー発 - 酒さと小腸内腸内細菌の異常増殖の両方が認められる患者に対するリファキシミンの治療は、一部の患者で酒さの改善に関連することが、小規模予備試験において認められた。この結果は、米国消化器病学会(American College of Gastroenterology)の年次総会で発表された。
先行研究では胃腸内細菌と強皮症などの多様な皮膚障害との間の関連性が明らかにされた一方、小規模な症例集積研究では小腸内腸内細菌の異常増殖(SIBO)を有する患者をリファキシミンで治療すると酒さが改善されることが示された、とセントルイスにある胃腸科の専門家レナード・ワインストック(Leonard B. Weinstock)は述べている。
ワインストック氏は酒さ患者63人(平均56歳)を特定した。このうち57人は皮膚科医から顔面の酒さと診断され、4人は眼科医から眼性酒さと診断されていた。これらの酒さ患者を、健康対照者30人ならびに一般集団対照者30人と比較した。全被験者にラクツロース呼気検査を行い、小腸内腸内細菌の異常増殖(SIBO)があるかどうかを判定した。
全体として、SIBOの発生頻度は、一般集団対照者(23%)や健常対照者(10%)よりも、酒さ患者(50%)で有意に高かった。4人の眼性酒さ患者ではいずれもSIBOが認められた。
小腸内腸内細菌の異常増殖(SIBO)に陽性を示した酒さ患者は全部で32人おり、うち28人(全ての眼性酒さ患者を含む)に、リファキシミン1,200mg/日(200mg錠2錠を1日3回)を10日間投与した。治療患者のうち46%は、酒さ症状の消失や、顕著な改善が認められたのに対し、別の25%は中等度の改善がみられた。
ワインストック氏は「眼性酒さとSIBOを併発する全4名の報告によると、リファキシミンでの治療後に、結膜炎・強膜の紅斑・ドライアイに顕著な改善がみられた」としている。
酒さとSIBOを併発した患者に対するリファキシミンの潜在的有益性を大規模な無作為化臨床試験にて検討中である、と同氏は補足した。
本試験はリファキシミンの製造元サリックス社からの研究助成を受けて実施された。