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2014-08-05

ソース(記事原文):USニュース

線維筋痛症の治療にリドカイン注射が有用な可能性を研究が示唆

USニュース(2014年8月5日) ― ヘルスデイリポーター、メアリー・エリザベス・ダラス(Mary Elizabeth Dallas)著

(ヘルスデイニュース)―鎮痛補助薬リドカインの注射で線維筋痛症の痛みが和らぐかもしれないと、新しい研究が示唆している。

線維筋痛症の患者は、全身の慢性痛や痛覚感受性の亢進を訴える。研究者らによると、原因がはっきりしないために医師はこうした痛みの治療に苦労することが多いという。

今回の新しい研究では、末梢組織(肩や臀部の筋肉など)へのリドカイン注射が痛覚感受性を効果的に低下させたことが分かった。

「痛みが末梢組織から来ており局所麻酔薬の注射で取り除くことができたなら、これは、患者の臨床的な痛みには末梢組織が重要だという間接証明になるのではと考えました」。研究論文の筆頭著者でフロリダ大学医学部(University of Florida College of Medicine)内科学教授のローランド・シュタウト博士(Dr. Roland Staud)は、大学のニュースリリースでこう話している。

「市販薬や、オピエートのような麻薬性の処方薬は、慢性痛のコントロールにあまり有効ではありません」と博士は続ける。しかしこの新しい治療法により、「もっと適切に患者の慢性痛を説明し、疼痛管理を改善することができます」。「私たちは前進していますが、時間がかかるでしょう」。

試験には線維筋痛症の女性62人が参加した。女性たちに注射を4回行い、肩の特定の筋肉に2回、臀部に2回とした。女性たちのうち、一群にはリドカインを注射し、一方で「対照群」には生理食塩水を注射した。

注射の直前と30分後に、機械的手段や熱による軽度の痛み刺激を与えた。

『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ペイン(European Journal of Pain)』に最近発表されたこの論文によると、リドカインは「プラセボ」の生理食塩水注射と比べ、女性たちの痛覚感受性を有意に低下させたという。

一方、リドカインでもプラセボでも、受傷箇所やその近くの痛みが38%減少したと論文にはある。

しかし、慢性痛が身体に及ぼす影響は骨折のような特定の傷害とは異なると、研究者らは指摘している。彼らの説明によれば、実際に慢性痛は脊髄に沿って神経機能を変化させるのだそうだ。

フロリダ大学痛み研究・行動衛生センター(Center for Pain Research and Behavioral Health)長のマイケル・ロビンソン(Michael Robinson)は大学のニュースリリースで、「慢性痛を治療するには情緒的・知覚的・組織的ダメージを調べるのがベストな方法」と述べている。「人が『痛い』と言うのには、中枢性・末梢性要素と社会的・行動的要素があることが分かっているからです」。

例えば、痛みがあるがんサバイバーは治療済みであったり寛解期にあったとしても、その痛みをがんと関連付けたり、予後についての不安と結び付けることがある。

「その感覚は、筋肉をつねられたと思うだけの場合よりも痛いと感じるものかもしれません」とロビンソンは言う。

一方、線維筋痛症の専門家2名はこの知見の意義について確信が持てなかった。

「プラセボ群と治療群の間で痛みの軽減に有意差はありませんでした。つまりこれは、どんな注射製剤かという問題ではなく、注射行為そのものが痛み軽減の要因かもしれないことを示しています」。ニューヨーク市にあるレノックス・ヒル病院(Lenox Hill Hospital)のリウマチ専門医、ワシーム・ミール博士(Dr. Waseem Mir)はそう話した。

「その場合、痛みの軽減は気休めだったと主張される可能性があります」とミール博士。「この気休めという点を調べるために、試験に別の群を導入して患者さんに注射ではなくプラセボ錠を服用してもらう必要があるかもしれません」。

ホウマン・ダネシュ博士(Dr. Houman Danesh)はニューヨーク市のマウントサイナイ病院(Mount Sinai Hospital)統合疼痛管理長だ。彼は、「線維筋痛症は複雑な疾患であり、患者さんは痛覚感受性が亢進しています。主にリウマチ専門医が18カ所の圧痛点を触診して、そのうち11カ所に痛みを感じれば線維筋痛症と診断されます」と説明した。

「この研究は、線維筋痛症に寄与すると考えられる因子と可能な治療法についての洞察を与えています」とダネシュ博士は話す。「使用した箇所が鍼治療のツボだったことから、線維筋痛症患者を助けるのが可能な治療法として鍼治療が考えられることに言及しているのは、興味深いです」。

もっと詳しく

線維筋痛症に関する詳しい情報は、米国立関節炎、骨格筋、皮膚疾患研究所(U.S. National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases)が提供している。


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