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2014-01-19
ソース(記事原文):米国がん学会
メラトニンは前立腺癌リスクを低下させる可能性
米国がん学会(2014年1月19日) ― サンディエゴ ― 睡眠-覚醒サイクルに関与するホルモン(メラトニン)が高値であると、浸潤性(進行)前立腺癌の発症リスクが低下する可能性がある。この結果は、1月18日~21日に開催されたAACR(米国がん学会)前立腺癌財団(Prostate Cancer Foundation)による前立腺癌研究の発展に関する会議で発表された。
メラトニンは、夜間の暗闇でのみ産生されるホルモンであり、概日リズム(体内に備わる24時間時計)を作り出すのに重要なものである。多くの生物学的プロセスは、睡眠-覚醒サイクルなどの概日リズムによって制御されている。メラトニンは、乳癌および前立腺癌などの特定の癌に影響する様々なホルモンを調整する役割を担っているものと考えられる。
ボストンのハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health: HSPH)疫学部門の博士号取得候補者で公衆衛生学修士のサラ・マルクト(Sarah C.Markt)氏は「不眠などの因子は、メラトニン分泌量に影響したり、メラトニンを完全に遮断したりする。メラトニン低値、熟睡困難、概日リズム破壊のいずれか1つ以上と関連する健康問題は多岐にわたり、癌の潜在的リスク因子もその1つである」と述べている。「メラトニン値が高値を示す男性は、メラトニン低値の男性と比較して、浸潤性前立腺癌の発症リスクが75%低いことが分かった」
「この結果は今後再現する必要があるものの、安定した明暗サイクルおよび睡眠-覚醒サイクルを維持することの重要性が公衆衛生に影響を及ぼすことを裏付けるものである」と同氏は補足した。「メラトニン値は改善可能とみられるので、メラトニンと、前立腺癌のリスクおよび進行における更なる研究が必要とされる」
メラトニンの主な分解産物6-スルファトキシメラトニンの尿中濃度と前立腺癌リスクとの関連を調査するため、マルクト氏らは2002年~2009年のレイキャビク(アイスランドの首都)同齢集団(AGES-Reykjavikコホート)のアイスランド人男性928人を対象にケースコホート研究を実施した。試験登録時に早朝第一尿検体を採取し、睡眠パターンに関する質問票に記入するよう被験者に依頼した。
その結果、男性の7人に1人は入眠障害を報告し、5人に1人は中途覚醒を報告し、約3人に1人は睡眠薬の服用を報告した。
被験者における6-スルファトキシメラトニン中央値は、尿1mLあたり17.14ng(ナノグラム)であった。マルクト氏によれば、睡眠薬服用・入眠障害・中途覚醒を報告した男性は、睡眠障害のない男性と比べて、6-スルファトキシメラトニン値が有意に低かった。
被験者のうちの111人が前立腺癌と診断され、うち24人が進行(浸潤性)癌であった。6-スルファトキシメラトニン値が中央値よりも高い男性は、浸潤性前立腺癌リスクが75%低いことを、本研究者らが明らかにした。全体で前立腺癌リスクの31%低下が認められたが、この結果は統計学的に有意ではなかった。
マルクト氏は「前立腺癌リスクに及ぼす睡眠時間・睡眠障害・メラトニン値の間の相互作用を検討する更なる前向き試験が必要とされる」と述べている。
本研究は、ハーバード・カタリスト(Harvard Catalyst)から財政的援助を受けた。マルクト氏は利益相反はないと断言している。
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