以下の場合、リピカード200mgを絶対に服用しないでください。
・リピカード200mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・肝障害のある人: 肝障害を悪化させることがあります。
・中等度以上の腎機能障害のある人(目安として血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上): 横紋筋融解症が現われることがあります。
・胆のう疾患のある人: 胆石形成が報告されています。
・妊婦または妊娠している可能性のある人、授乳婦
以下の場合、服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合には慎重に服用してください。
・腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる人で、リピカード200mgとHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ服用してください: 横紋筋融解症が現れやすいとされています。
以下の場合、リピカード200mgを慎重に服用してください。
・肝機能検査に異常のある人、または既往歴のある人: 肝機能検査値の異常変動が現われるおそれがあります。
・軽度な腎機能障害のある人(目安として血清クレアチニン値が1.5mg/dL以上2.5mg/dL
未満): 横紋筋融解症が現われることがあります。
・胆石の既往歴のある人: 胆石形成が報告されています。
・HMG- HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウムなど)を服用中の人: 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすくなります。
・高齢者: 一般に肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすいので、少量から服用を開始するなど充分に注意してください。またスルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミドなど)との併用により低血糖症(冷汗、強い空腹感、動悸など)が現われるとの報告があります。
【重要な基本的注意】
・服用の前に充分な検査を実施し、高脂血症の診断が確立した人のみ服用を考慮してください。
・あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行ない、さらに運動療法や高血圧、喫煙などの虚血性心疾患のリスクファクターの軽減なども充分に考慮してください。
・服用中は血清脂質値を定期的に検査し、リピカード200mgの効果が認められない場合には漫然と服用せず、中止してください。
・肝障害を悪化させることがあるので、肝障害のある人は服用しないでください。
・肝機能検査値の異常変動が現われるおそれがあるので、肝機能検査に異常のある人または肝障害の既往歴のある人は慎重に服用してください。
・AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇、黄だん、肝炎が現われることがあるので、肝機能検査は服用開始3ヵ月後までは毎月、その後は3ヵ月ごとに行なってください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・総コレステロールのみが高い高脂血症(IIa型)に対し、第一選択薬としないでください。
・カイロミクロンが高い高脂血症(I型)に対する効果は検討されていません。
小児などに対する安全性は確立していません。
リピカード200mgは空腹時に服用すると吸収が悪くなるため食後に服用してください。
外国における「軽度の脂質代謝異常を有する2型糖尿病患者」を対象とした無作為化試験の結果、フェノフィブラートを服用した人は、すい炎および静脈血栓塞栓症の危険性がそうでない人と比較して高くなるとの報告があります。