以下の場合、ランソネート250の服用に充分に注意してください。
・ランソネート250の成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・重度の肝機能障害のある人: 重度の肝機能障害のある人における使用経験はありません。またランソネート250は主に胆汁中に排泄されるため、胆汁排泄が著しく低下しているおそれのある重度の肝機能障害のある人は、注意深く観察してください。
・活動性消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、腸管閉窄のある人: ランソネート250の主な副作用は消化器症状のため、これらの疾患に影響をおよぼすおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・ランソネート250は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法などによるリン摂取制限を考慮してください。
・ランソネート250の服用にあたっては、定期的に血清リン、カルシウムおよびPTH濃度を測定しながら慎重に服用してください。血清リンおよびカルシウム濃度の管理目標値は学会のガイドラインなど、最新の情報を参考にしてください。低カルシウム血症および二次性甲状腺機能亢進症の発現あるいは発現のおそれがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の服用あるいはほかの適切な治療法に切り替えることを考慮してください。
・2週間で効果が認められない場合には、ほかの適切な治療法に切り替えてください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ランソネート250の服用開始時または用量変更時には、1週間後を目安に血清リン濃度の確認を行なうことが望ましいとされています。
・増量を行なう場合は増量幅をランタンとして1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行なってください。
・ランソネート250は噛み砕かずに服用すると溶けにくいので、口中で充分に噛み砕き、唾液または少量の水で飲み込んでください。なお、噛み砕くことが困難な場合は、粉砕して服用することが望ましいとされています。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、状態を観察しながら慎重に服用してください。
妊娠中の服用に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している人は服用しないことが望ましいとされています。
乳汁への移行が報告されているため、授乳中の人は服用を避け、やむを得ず服用する場合には授乳を中止してください。
小児などに対する安全性は確立していないので、小児などは服用しないのが望ましいとされています。
炭酸ランタンとの因果関係は明らかではありませんが、服用後にイレウスの発現が報告されています。
服用中の腹部X線撮影時には、ランタンが存在する胃腸管にバリウム様の陰影を認めることがあります。