ランクス500mgの有効成分であるラノラジン、及びその他の成分に過敏症である方は、ランクス500mgのご使用をお避けください。
ラノラジンには、服用量に比例してQT間隔(心拍を発生させる電気刺激の伝導)を延長させる作用が認められています。
Merlin TIMI 36 Trialという研究において、ラノラジンのQT間隔延長作用がどこまで悪影響を与えるかという点において議論され、現在も研究がすすめられています。
QT間隔の延長は不整脈の誘発や、突然死を引き起こす可能性があるため、規定量以上の服用や、QT隔延長作用薬を使用している患者における使用は現時点では禁忌とされています。
ランクス500mgは肝臓で代謝されます。肝機能障害者においては、有効成分のラノラジンの血漿中濃度が30-60%上昇させられ、QT間隔の延長を引き起こす可能性があるため、使用は禁忌とされています。
ランクス500mgは主に腎臓で排泄されるため、腎機能障害を患っている方においては有効成分であるラノラジンの血漿中濃度が約50%上昇するとされています。
腎機能障害の方におけるランクス500mgを使用する場合には事前に医師と相談するようにしてください。
18歳未満におけるランクス500mg使用による安全性は確立されていないため、ご使用はお避け下さい。
妊娠中の使用におけるランクス500mgの安全性は確立されていません。
妊娠中の方や、妊娠を計画している方はランクス500mgの使用を極力避け、医師によって、その薬理効果が危険性を上回ると判断された場合のみ、使用するようにしてください。
ランクス500mgの有効成分のラノラジンが母乳中に排出されるかどうかは解明されていないため、授乳中の方におけるランクス500mgのご使用は、医師によって薬理効果が危険性を上回ると判断された場合のみ、使用するようにしてください。
ランクス500mgの服用によって、目眩等の症状が現れる場合があります。
車の運転や、機械の操作は極力避けるようにしてください。
グレープフルーツの成分であるナリンジンはCYP3Aを阻害し、ランクス500mgの薬理作用を阻害する作用があります。
ランクス500mgを服用中のグレープフルーツ、グレープフルーツジュースを含んだ食品の摂取はお避け下さい。
他の疾患で医療機関による診察を受ける場合、及び歯科手術を含めた手術を受ける場合には全ての医師にランクス500mgの使用を伝えてください。
子供の手の届かないところで乾燥した涼しい場所で保管し、熱や湿気から保護して下さい。
使用期限を超過したもの、外箱に損傷があるものの服用はお避けください。