以下の場合、ラミプレス2.5mgを絶対に服用しないでください。
・ラミプレス2.5mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・血管神経性浮腫の既往歴のある人
・ひとつの腎臓の中の両側または片側に、血行動態的な腎動脈狭窄と関連のある人
・血行動態的に、左心室の流入または流出に障害のある人
・低血圧または血行動態が不安定な人
・妊娠中の人
・授乳中の人
ACE阻害薬使用による治療中に、特定のハイフラックス膜(ポリアクリロニトリル膜)を利用した透析中に、時としてショックに進展する命に関わるようなアナフィラキシー様過敏反応が報告されています。
ほかの膜を使用したり、ACE阻害薬を使用しない治療に変更するなどして、ラミプレス2.5mgとそのような膜(緊急透析または血液ろ過)の併用は避けてください。
また硫酸デキストランを使用した低密度リポたんぱくアフェレーシス療法においても同じような反応が見られているため、この方法はACE阻害薬で治療中の人に対して絶対に使用しないでください。
一般的に、ラミプレス2.5mgによる治療を開始する前に、脱水、血液量減少、塩類欠乏を正常にしておくことが推奨されています。
これらの条件が臨床的に意義がある場合、ラミプレス2.5mgによる治療は、過剰な血圧低下および腎機能低下を避けるために適切な手段が一斉に取られる場合に開始または継続する必要があります。
以下の場合は、好ましくない血圧の顕著な低下や腎機能の低下が起こる可能性があるため、ラミプレス2.5mgによる治療中は充分な観察が必要です。
・重篤な悪性高血圧の人
・重篤な、または抗高血圧的薬物による治療を受ける可能性のある心不全の人
・体液排出または塩類欠乏の人、またはこれらの症状が進行する可能性のある人
・血行動態的な腎動脈狭窄の人
急性の血圧低下限度の判断および的確な治療のため、ラミプレス2.5mgおよび利尿剤の初回服用後と服用量増量ごとに血圧を測定してください。
特に腎血管性疾患や既存の腎障害を持つ人、腎臓移植を受けた人では、治療開始の数週間後に腎臓機能検査を受けることが推奨されています。
血清カリウム検査を受けることが推奨されています。特に腎機能障害の人は頻繁に、またカリウム保持性利尿薬(スピロノラクトンなど)やカリウム塩を併用している人はより頻繁に検査を受けてください。
利尿剤との併用療法を行なっている人は、血清ナトリウムを定期的に検査してください。
白血球減少が起こる可能性があるため、白血球検査を受けることが推奨されています。
特に治療の初期段階の人や副作用が起こりやすい人はより頻繁に検査を受けるのがよいとされています。
ラミプレス2.5mgによる治療中は、妊娠をしないように注意してください。また妊娠を希望する場合はACE阻害薬による治療を中断してください。
万一、治療中に妊娠した場合は、妊娠3ヵ月以内にできるだけ早くACE阻害薬以外の治療に切り替えてください。
ラミプレス2.5mgの服用により血圧が下がることがあるため、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には充分に注意してください。特に初回服用後またはアルコール服用後は顕著に現われます。