以下の場合、メラノシルを絶対に服用しないでください。
・皮膚がんまたはその既往歴のある人: 皮膚がんが増悪または再発するおそれがあります。
・ポルフィリン症、紅斑性狼瘡、色素性乾皮症、多形性日光皮膚炎などの光線過敏症を伴う疾患のある人: 光毒性反応が増強されます。
・肝疾患のある人: 肝疾患の悪化例が報告されています。
【警告】
・PUVA療法により皮膚がんが発生したとの報告があります。
【慎重服用】
・糖尿病の人: 海外で血糖値の増加例が報告されています。
・薬剤性光線過敏症および光線過敏症の既往歴のある人: 光毒性反応が増強されるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・紫外線照射時には、目に遮光眼体を着用させるなど、眼障害への予防に際しの注意を払ってください。また白斑部以外の性状皮膚も、皮膚炎を防ぐため黒布などで覆い、露光されないように注意してください。
・紫外線感受性は内服後6-8時間持続するので、この間は治療する場合を除いて紫外線に照射されないよう注意してください。
・PUVA療法により皮膚がんが発生したとの報告があるので、PUVA療法施行後は皮膚の状態に注意してください。また紫外線照射の蓄積により皮膚がんの発生頻度が高まるとの報告があるので、長期にわたり漫然と治療しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・紫外線を照射する場合、照射源および個人差に応じて至適量を個々に把握する必要があります。その目安としては、照射した翌日の治療白斑部位が軽度にピンク色に発赤し、持続する程度が適当です。
・特に最初の照射量は、皮膚炎を防止するうえからも、最少紅斑量以下から開始することが望ましく、一応の目安として、日光浴の場合は5分から始め、忍抗紫外線照射の場合は、光源から20-30cmの距離から1分より始め、以後白斑部位の皮膚症状により漸増・漸減して至適量を把握し、照射してください。
・メラノシル10mgは360mmをピークとする波長に高い活性を有するので、主として360mm付近の波長を有するブラックライトの照射が望ましいとされます。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、治療方法に留意してください。
妊娠中の服用に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していません。
乾癬のある人が使用した場合、皮膚がんが発生しやすくなるおそれがあります。