ベンラー XR 37.5mgはエフェクサー XR 37.5mgのジェネリックです。
エフェクサー XRは抗うつ剤のひとつで、ワイス社から発売されています。現在(2008年7月現在)、世界で最も売れている抗うつ剤であり、ワイスの看板商品のひとつとして有名です。
アメリカでは1994年に認可されていますが、日本ではまだ許認可が下りていないため(2008年7月現在)発売されていません。
ベンラー XR 37.5mgは第四世代の抗うつ剤と呼ばれており、第三世代のSSRIを進化させた新しい医薬品です。
ベンラー XR 37.5mgの有効成分であるベンラファキシンは、「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤」(SNRI)と呼ばれるもので、セロトニン再吸収のみを阻害するSSRIの効果に、ノルアドレナリンの再吸収を阻害する効果を追加しています。
ノルアドレナリンの再吸収を阻害することで興奮神経を刺激し、うつ状態の改善効果を増強しています。そのため、中~高度のうつ病患者に対して大変効果があり、SSRIの抗うつ剤として大変有名なプロザックよりも効果が期待できると言われています。
ベンラー XR 37.5mgと同様のSNRIとしては、ミルナシプラン塩酸塩(milnacipran hydrochloride)が挙げられます。ミルナシプラン塩酸塩はトレドミンとして旭化成ファーマ社とヤンセンファーマ社から、ジェネリック薬として、東和薬品のトーワなどさまざまな商品が発売されており、日本ででも許認可を受けています。