プレキサロン500は、脳機能を改善し、認知機能低下抑制、集中力・記憶力、注意力をサポートする薬です。
一般に、神経細胞であるニューロンは22歳頃から秒単位で減少し始め、1年では3100万個も減少すると言われており、さらに加齢とともにエネルギー生産や神経伝達物質の生産においても減少の一途をたどっていきます。
これが年齢による物忘れ、反射時間の遅れ、視覚・味覚・嗅覚の低下などを引き起こす原因です。
プレキサロン500の有効成分であるシチコリンは安定化CDPコリンとも呼ばれ、あらゆる生体細胞内や自然界に存在している物質です。
食べ物では肝臓や脳など臓器系の食べ物に比較的多く含まれており、また牛肉や卵に含まれているシチコリンは、ビタミンB群のコリンから形成されています。
シチコリンは前頭葉の生体エネルギーを高め、リン酸塩代謝を促進することが確認されているだけでなく、エネルギーの貯蔵や細胞膜の合成と維持に必要なリン脂質膜の成分を増やす働きがあります。
実際、1日500-2000mgのシチコリンを6週間服用した人において、ATP(アデノシン三リン酸)が14%増加するなど、前頭葉の生体エネルギーが亢進したという試験結果が出ています。
そのほか、シチコリンはホスファチジルコリンの主要成分でもありますが、このホスファチジルコリンは脳神経細胞のシナプスに働きかけて、神経刺激伝達物質であるアセチルコリンを作り出す物質です。
アセチルコリンには老人性痴呆の加齢に伴う脳の老化を遅らせたり、脳や神経の病気を妨げる効果があるため、その物質生産に関係しているシチコリンは、結果的に脳の老化予防を助ける働きをしていることになります。
さらに、コレステロール値を正常に保つ働きやコレステロールの血管への付着を防ぐ働きを持つレシチンの原料となることから、シチコリンは動脈硬化の予防を助けるとも言われています。
プレキサロン500は高齢者だけなく、中年の人を対象とした臨床試験においてもその効果を発揮しています。
前頭葉の電気的活性を高めたり、エネルギー生産や決断・集中力を亢進するなど、中年の人に対しても脳機能を改善することが証明されています。
なお、プレキサロン500には副作用がほとんど認められていません。
1日500-2000mgのシチコリンを服用した2800人の成人のうち、副作用が現われたのは約5%で、そのほとんどが胃痛や下痢といった軽度なものでした。
したがってプレキサロン500は、副作用の出現がきわめて少ない薬として、安心して服用することができます。