以下の場合、プランディアル0.3mgを絶対に服用しないでください。
・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の人: 輸血およびインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となります。
・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人: インスリン注射による血糖管理が望ましいとされています。
・プランディアル0.3mgの成分に対する過敏症の既往歴のある人
以下の場合、プランディアル0.3mgを慎重に服用してください。
・ほかの糖尿病用薬を服用中の人: 低血糖が起こることがあります。
・開腹手術の既往または腸閉塞の既往のる人: 腸内ガスなどの増加により腸閉塞様の症状が発現しやすいとされています。
・消化・吸収障害を伴った慢性腸疾患の人: プランディアル0.3mgの作用により病態が悪化することがあります。
・ロエムヘルド症候群、重度のヘルニア、大腸の狭窄・潰瘍などのある人: 腸内ガスなどの増加により症状が悪化することがあります。
・重篤な肝障害のある人: 代謝状態が変化することがあるため血糖管理状況が大きく変化するおそれがあります。
また重篤な肝硬変例で、高アンモニア血症が増悪し意識障害を伴うことがあります。
・重篤な腎障害のある人: 代謝状態が変化することがあるため血糖管理が大きく変化するおそれがあります。
・高齢者: 一般に生理機能が低下しているため、低用量から服用を開始するとともに、血糖値および消化器症状の発現に留意するなど経過を充分に観察しながら慎重に服用してください。
【重要な基本的注意 】
・糖尿病の診断が確立した人に対してのみ適用を考慮してください。糖尿病以外にも耐糖能異常、尿糖陽性など糖尿病類似の症状(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常、慢性すい炎などのすい臓疾患、薬剤起因性の耐糖能異常など)を有する疾患があることに留意してください。
・プランディアル0.3mgの適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を充分に行なったうえで効果が不充分な場合に限り考慮してください。
・糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法のみを行なっている人では、服用の際の食後血糖2時間値は200mg/dL以上を示す場合に限ります。
・食事療法、運動療法に加えて経口血糖降下剤またはインスリン製剤を使用している人では、服用の際の空腹時血糖値は140mg/dL以上を目安としてください。
・プランディアル0.3mg服用中は、血糖を定期的に検査するとともに経過を充分に考察し、常に服用継続の必要性について注意を払ってください。プランディアル0.3mgを2-3ヵ月服用しても食後血糖に対する効果が不充分な場合(静脈血漿で食後血糖2時間値が200mg/dL以下にコントロールできないなど)には、より適切と考えられる治療への変更を考慮してください。
なお、食後血糖の充分なコントロール(静脈血漿では食後血糖2時間値が160mg/dL以下)が得られ、食事療法、運動療法またはこれらに加えて経口血糖降下剤もしくはインスリンを使用するのみで充分と判断される場合には、プランディアル0.3mgの服用を中止して経過観察を行なってください。
妊娠中の服用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
動物試験で、母動物の糖質吸収の抑制に起因する乳汁産生の抑制によると考えられる出生児の体重増加抑制が認められているため、授乳中の人の服用は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。