以下の場合、ブスコパン10mgを絶対に服用しないでください。
・出血性大腸炎の人: 腸管出血性大腸菌(O157など)や赤痢菌などの重篤な細菌性下痢の人では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがあります。
・緑内障の人: 眼圧内を高め、症状を悪化させることがあります。
・前立腺肥大による排尿障害のある人: さらに尿を出にくくすることがあります。
・重篤な心疾患のある人: 心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・まひ性イレウスの人: 消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがあります。
・ブスコパン10mgに対し過敏症の既往歴のある人
以下の場合はブスコパン10mgを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合は慎重に服用してください。
・細菌性下痢の人: 治療期間の延長をきたすおそれがあります。
【慎重服用】
・前立腺肥大のある人: 尿をでにくくすることがあります。
・うっ血性心不全のある人: 心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・不整脈のある人: 心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・潰瘍性大腸炎の人: 中毒性巨大結腸を起こすおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症の人: 心拍数を増加させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・高温環境にある人: 汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・眼の調節障害を起こすことがあるので、ブスコパン10mgを服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
一般に高齢者では前立腺肥大を伴っている場合が多いので、慎重に服用してください。
妊娠中の服用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。