以下の場合、パシフェン10を絶対に服用しないでください。
・パシフェン10の成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・てんかんの人および、その既往歴のある人: 症状を誘発するおそれがあります。
・精神障害のある人: 精神症状が悪化するおそれがあります。
・消化性潰瘍のある人: 腹痛などの消化器系の副作用が報告されており、症状が悪化するおそれがあります。
・腎機能低下のある人: パシフェン10は大部分が未変化体のまま尿中に排泄されるため、このような人では血中濃度が上昇することがあるので、用量の調節に注意してください。特に透析を必要とするような重篤な腎機能障害を有する人においては、過量服用の症状(意識障害、呼吸抑制など)に注意してください。
・肝障害のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・呼吸不全のある人: パシフェン10の筋弛緩作用により呼吸抑制が現われるおそれがあります。
・高齢者: 生理機能が低下していることが多く、比較的低用量で筋力低下、倦怠感などが現われることがあるので、低用量から服用を開始するなど、状態を観察しながら慎重に服用してください。
・小児など: 特にてんかんおよびその既往歴のある人では発作を誘発するおそれがあるので、低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児は慎重に服用してください。
【重要な基本的注意】
・パシフェン10の長期連用中に服用を急に中止すると幻覚、錯乱、興奮状態、けいれん発作などが発現したとの報告があるので、服用を中止する場合は、用量を徐々に減量するなど慎重に行なってください。
・眠気などを催すことがあるので、パシフェン10の服用中は、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないように注意してください。
・パシフェン10を服用中の人でバクロフェン髄注による治療を行なう場合には、状態を慎重に観察しながら、髄注による治療開始前または治療開始後の適切な時期にパシフェン10の減量または漸次中止を試みてください。ただし急激な減量または中止は避けてください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・パシフェン10は大部分が未変化体のまま尿中に排泄されるため、腎機能が低下している人は血中濃度が上昇することがあるので、このような人は低用量から服用を開始してください。特に透析を必要とするような重篤な腎機能障害のある人においては、少量から服用を開始するなど慎重に服用してください。
妊娠または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
母乳中に移行することがあるので、授乳中の人はパシフェン10の服用中は授乳を避けてください。
パシフェン10は、錐体外路系疾患(パーキンソン症候群、アテトーシスなど)の治療には適当ではありません。