以下の場合は、バンブジル10mgを絶対に使用しないでください。
・有効成分のバンブテロールをはじめとした、バンブジル10mgの成分に過敏症の既往歴のある人
・肝硬変
・重篤な肝機能障害
・肥大性心筋症
【慎重使用】
・心筋不全
・狭心症
・不整脈
・甲状腺中毒症
・糖尿病
【重要な基本的注意】
・β(ベータ)2刺激薬は高血糖性であるため、糖尿病の人のバンブジル10mgの使用開始時には、血糖値の検査を実施することが好ましいとされています。
・β2刺激薬は陽性変力性であるため、肥大性心筋症の人へ使用は禁忌とされています。
・β2刺激薬は不整脈原性である可能性があるため、使用においてはこの点を考慮する必要があります。
・主に非経口や噴霧式の投与方法によるβ2刺激薬での治療によって、深刻な低カリウム血症を引き起こす可能性があるとされています。特に急性の重度な喘息によってもたらされる低酸素状況が原因で低カリウム血症の症状が増悪される可能性があるため、注意が必要とされています。この低カリウム血症を引き起こすリスクは、キサンチン誘導体、ステロイド剤、利尿剤などとの併用により高くなる可能性があることから、血漿中のカリウムの濃度の観測が望ましいとされています。
・使用中に効果の減少がみられた場合は、ほかの治療方法(抗炎症作用を持つ薬剤の使用量の増加など)を考慮することもあるため、早急に医師に相談して下さい。喘息の深刻な増悪においては緊急の処置が必要となります。
【使用に関する注意】
・バンブテロールの活性体であるテルブタリンは腎臓から排泄されます。そのため、中度から重度の腎機能の低下(GFR[糸球体ろ過量]が50mL/分以下)のある人は、通常の半分の量を使用することとされています。
・肝硬変の人において、バンブテロールからテルブタリンへの代謝における予想外の事象の発現が認められているため、肝硬変、あるいは重度の肝機能の低下がみられる人においては、ほかのβ2刺激薬を使用することが推奨されています。
妊娠中、特に妊娠初期におけるバンブジル10mgの使用は、医師によって、薬効が母体や胎児におけるリスクを上回ると判断された場合に限り使用するようにしてください。妊娠中の使用によって、早産児に一時的な低血糖症を引き起こす可能性があるとされています。
バンブテロールが母乳中に排出されるかどうかは不明ですが、その活性体であるテルブタリンが母乳中に小量排出することが認められています。乳幼児に影響をおよぼす可能性は少ないとされていますが、授乳中のバンブジル10mgの使用については医師に相談してください。
処方されたとおりの用途でのみ使用し、他人と共用することはしないでください。
ほかの疾患で医療機関にかかる場合には、医師や薬剤師にバンブジル10mgの使用を報告してください。
子供の手の届かない涼しいところで保管してください。
使用期限を超過しているものや、外装に損傷の見られるものの使用はしないでください。