【重要な基本的注意】
・うつ症状を呈する人は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあります。
・不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア、精神運動不穏、軽そう、そう病などが現われることが報告されています。
また因果関係は明らかではありませんが、これらの症状・行動を来たした症例において、基礎疾患の悪化または自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されています。
・自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる人が服用する場合は、1回分の処方日数を最小限にとどめてください。
・服用量の急激な減少ないし服用の中止により、吐き気、頭痛、倦怠感、易刺激性、情動不安、睡眠障害などの離脱症状が現われることがあります。服用を中止するときは、徐々に減量するなど慎重に行なってください。
・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、ノープレス10mgを服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
以下の場合、ノープレス10mgを慎重に服用してください。
・排尿困難のある人: 排尿困難が悪化するおそれがあります。
・眼内圧亢進のある人: 眼内圧亢進が悪化するおそれがあります。
・心不全、心筋梗塞、狭心症、不整脈(発作性頻拍、刺激伝導障害など)などの心疾患のある人または甲状腺機能亢進症の人: 循環器系に影響をおよぼすことがあります。
・てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの既往歴のある人: けいれんを起こすことがあります。
・そううつ病の人: そう転、自殺企図が現われることがあります。
・脳の器質障害または統合失調症の素因のある人: 精神症状を増悪させることがあります。
・衝動性が高い併存障害を持っている人: 精神症状を増悪させることがあります。
・自殺念慮または自殺企図の既往のある人、自殺念慮のある人: 自殺企図が現われることがあります。
・小児: 小児などに対する安全性は確立していません。
・高齢者: 起立性低血圧、ふらつき、抗コリン作用による口渇、排尿困難、便秘、眼内圧亢進などが現れやすいため、少量から服用するなど状態を観察しながら慎重に服用してください。
以下の場合、ノープレス10mgを絶対に服用しないでください。
・緑内障のある人: ノープレス10mgの抗コリン作用により、眼内圧が亢進し、症状が悪化するおそれがあります。
・ノープレス10mgの成分および三環系抗うつ剤に対して過敏症のある人
・心筋梗塞の回復初期の人: 循環器系への影響を強く受けるおそれがあります。
・尿閉(前立腺疾患など)のある人: ノープレス10mgの抗コリン作用により、尿閉が助長されるおそれがあります。
・モノアミン酸化酵素阻害剤を服用中の人
三環系抗うつ剤(イミブラミン)では、動物実験で催奇形性(外形異常)が報告されているため、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。