ノディクトの有効成分・塩酸ネルトレキソン(またはナルトレキソン)は、オピオイドのエンドルフィンμ受容体に拮抗することで興奮効果を低減させたり高揚感を失わせる働きがあることから、基本的には、麻薬性鎮痛薬(オピオイドまたはオピエート系麻薬=アヘン、モルヒネ、ヘロインなど)やアルコール依存症の治療に用いられていますが、ミネソタ大学のジョンE・グラント博士の研究によって、ギャンブル依存症治療にも有効である事も明らかになっています。
グラント博士は、14~59歳のギャンブル依存の臨床基準に当てはまる被験者を対象に、ノディクトの有効成分・塩酸ネルトレキソン(またはナルトレキソン)を1日100~150mg・18週間程度投与したグループと、同用量のプラセボ(偽薬)を19週間程度投与したグループを比較しました。
その結果、プラセボ投与のグループでは約10%でしたが、ノディクトの有効成分・塩酸ネルトレキソン(またはナルトレキソン)を服用したグループの被験者においては約40%程度が最低1カ月間ギャンブルをやめる事に成功したことから、ギャンブル依存症治療にも有効であると考えられます。
◆ギャンブル依存症に有効な薬 (英語)