トリバスタル L.Aの有効成分であるピリベジルには、前シナプスα2アドレナリン受容体拮抗作用によるノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の放出の増加作用があることが近年明らかになっています。
ノルアドレナリンはドーパミンと共にパーキンソン病においてその放出が減少するとされている神経物質です。。
このノルアドレナリン(ノルエピネフリン)の放出の増加はパーキンソン病の症状の一つであるすくみ足を改善するほか、レボドパ療法のwearing-off現象といわれる効果持続時間の減少を改善する作用があると言われており、画期的な治療効果を示しています。
また、精神活動と深く関係しているといわれるドーパミンD3受容体に親和的に結合することから、他のドーパミン作動薬と比べて幻覚、妄想などの精神障害が現れにくいとされています。
トリバスタル L.Aと同成分ピリベジルを使用した商品には以下があります。
Pirbedil, Pronoran, Trastal, Trivastal, Trivastal Retard, Trivastal ritardoなど
ライセンスの問題により販売国で名称が異なりますが、すべて同じ商品になります。
現在のところ、日本国内におけるピリベジル使用商品は正式販売されていません。