ゼット20mgはパキシル(アロパックス)20mgのジェネリックです。
パキシル(アロパックス)は、パロキセチン塩酸塩水和物を有効成分とする抗うつ剤で、日本ではグラクソ・スミスクライン社から発売されています。
また海外では、下記のように様々な名前で発売されています。
Paxil(日本、アメリカ、カナダ、ブラジルなど)、Aropax(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、ブラジルなど)、Seroxat(オーストリア、ギリシャ、イスラエル、ポーランド、ポルトガル、イギリス、中国など)、Pondera(ブラジルなど)、Deroxat(スイス、フランスなど)、Paroxat(ドイツなど)、Cebrilin(ラテンアメリカなど)。
ゼット20mgの効能・効果は、うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害などが適用され、様々な精神疾患の治療に使用されています。また日本では認められていませんが、海外では、社会不安障害(SAD)や全般性不安障害(GAD)、さらに心的外傷後ストレス障害(PTSD)などにも効果があるとして処方されています。
ゼット20mgの有効成分であるパロキセチンは、脳内セロトニン神経に対して選択的に強く作用します。
パロキセチンは、脳内セロトニン神経に存在する神経物質・セロトニンの再取り込みを阻害するため、脳内シナプスの間隙に存在するセロトニンの量が増え、神経の伝達が改善(うつが改善)されます。
ゼット20mgは効果が感じられるまでに比較的時間のかかる薬として知られています。飲み始めてから効果が無いと感じても、自分の判断で安易に服用を止めたりせず、最低でも2ヶ月程度は飲み続けるよう勧められています。